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少女は 見えない糸だけをたよりに
最終章
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して、お父さんが無理やり電気屋さんに言って、電気製品とかお布団を積んだトラックをわざわざ家の前まで来させて、紅白の垂れ幕を張らせて、新居に向かわせていたのだ。

 私達二人の荷物は、そんなに無かった。お昼過ぎには引っ越しを終えて、市役所に婚姻届けを出しに行って、夕食は二人だけで、晴れて、祝杯をあげていた。

「香波 喧嘩しないように 仲良くやっていこうな」

「ウン なんでも、話合おうね みんな 新婚の時はそんな気持ちなんだろうけどね あのね 私 エッチなんだけど 喧嘩したときは 無理やりに犯してでも アレしてね 仲直りするから・・」

「ふーっ わかったよ 無理やりにでもな そんな風に、香波がなるって思ってなかったよ」

「もうー だって 巧のせいよー こんな風にしたのー」

 と、私は、お風呂に入って、お姉ちゃんが一応、初めての夜なんだから、こういうの着なさいと渡された、白いレースとかで飾られた透けたナイトウェァーを着て、巧に抱き着いていった。

「しあわせにしてよー でないと、バクも許してくんないよ 私 一生 ついていくからね」


   END
   
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