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モンスターハンター 〜故郷なきクルセイダー〜
霊峰編 決戦巨龍大渓谷リュドラキア 其の七
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 エクサとジュリィの突撃を援護するべく動いているのは、ガレリアスとエレオノールだけではない。ドスイーオス出現の報せを受けた他のハンター達も、砲台を離れてこの通路に急行して来ている。

 このままではラオシャンロンに打撃を与え得る砲弾を現場に届けられない。そのピンチに立ち上がったハンター達は、各々の武器を手に雑魚のイーオス達を蹴散らし、ドスイーオスに挑まんとしていた。
 ガレリアスらに続き、エクサ達の援護に動き出していた剣士達は、狭い通路内だろうと構うことなく己の刃を振るっている。

「ジュリィさんの突撃とエクサさんの属性解放斬りなら、あのドスイーオスにも通用するはず……! ベンさん、俺達も行きますよッ!」
「お〜うよぉッ! そろそろ良い感じに酔いも回って来たことだし……いっちょ景気の良いメロディをくれてやるぜぇ、ヒスイッ!」

 「鬼蛙」テツカブラの素材から精製された太刀――鋸斬りヒ首【直参】。その刃でイーオス達を薙ぎ払うヒスイ・ムラクモは、ガララシリーズとギザミシリーズの混合装備で己の身を固めている。
 ユクモ村で活動していた過去を持つ、心優しい少年だった彼は今――その心を鬼にして、迫り来るイーオスの群れを迷うことなく斬り伏せていた。クサンテをはじめとする仲間達を救うためならばと、彼は修羅と化す道を選んだのである。

「さぁ〜て……俺もそろそろ、一仕事しちまおうかなぁッ!」

 そんな彼のサポートに徹している、ジャナフシリーズ一式を纏うベン・イライワズ。彼は美酒に酔いしれた貌でありながらも、その手にある狩猟笛で華やかな音色を奏でていた。
 カムラの里で活動していた際に貰い受けた、里守用防衛鉄笛I。その狩猟笛から流れる音楽が齎す効能は、ヒスイの内に眠る秘められし力を呼び覚ましている。

「この力で、皆を守るッ……! はぁあぁあぁあッ!」

 自身の想像もつかないほどの潜在能力。その力が、己の内側から湧き上がって来る感覚に身を委ねて――ヒスイは、行手を阻む数頭のイーオスを、同時に叩き斬るのだった。
 一方、彼ら2人のすぐ近くでは。毒属性の武器を得意としている別のパーティが、イーオスのお株を奪うかのような攻撃を繰り出していた。

「猛毒の苦しみって奴がどんなものか……イーオス共にも思い知らせてやろうぜ。ヴェラ、一気に蹴散らすぞ!」
「うふふっ……承知しましたわ、クウド様。このヴェラ・ドーナが、クソ雑魚共に美しく無様な終焉を齎して差し上げましょう」

 剣モードのポイゾナスベイルIを振るい、イーオス達を斬り払っているクウド・ウォーウ。ラングロシリーズ一式の装備で身を固めている彼は、同じ毒使いの相棒を守るべく、その盾でイーオス達の毒液を凌いでいた。

 そんな彼の影から飛び出したヴェラ・ドーナは、ヴェノムウィン
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