第二十五章 終わりの、終わり
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住宅に囲まれた公園の、唯一開けた一方へと少し歩くと、すぐにやや急な下り勾配。眼下向こうに、手賀沼が左右方向大きく広がっているのが見えた。
今日の天気は、気持ちのよい晴れ。
手賀沼の水面は、陽光を反射した粒子に、キラキラ輝いている。
銀黒髪の少女は、見上げる。
太陽を。
青い空を。
風が吹く。
頬をくすぐるようになでる、微量な湿気を帯びた優しい風。
少女は口元に微笑を浮かべる。
心地よい風を全身に浴びながら、そっと目を閉じた。
世界は、滅びなかった。
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