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少女は 見えない糸だけをたよりに
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来てね おいしいよ」

「わかった 船に乗る前 寄るよ」

 だけど、お昼、船の時間になっても、来なかった。私は、港に行ってみると、船に乗り込んでいる人達が、その中に彼の姿を見つけた。もう、船も出る所で・・。

 手を振りながら追いかけて行った。そうすると、あの人も私を見つけたみたいで、手を振って何かを叫んでいる。聞こえない。船は離れていくんだけど、汽笛を鳴らしながら・・

 でも「好きだ」って言ってくれているような・・。この時、見えない糸が繋がっているような気がしていた。
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