第二章
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後日彼はムジゼそして家族と共にイギリスに旅行に行ったが。
マンチェスターの喫茶店で嬉しそうに黒猫を抱いている若い茶色の髪の毛の男性を見て彼にトルコ訛りの英語で尋ねた。
「随分愛し気ですね」
「ええ、オミーと久し振りに合えたので」
若い男性はアクユレックに笑顔で応えた。
「ですから」
「それで、ですか」
「はい、家をふらりと出て」
「それからですか」
「ずっと探していたんですが」
「私が見付けたんです」
一緒にいる茶色の髪の毛を後ろで束ねたグレーの目の女性が言ってきた。
「私はマリア=ロッヒャーこのマンチェスターの空港で働いています」
「そうなのですか」
「はい、私が家に帰る時に車を運転していますと」
「車に猫がいたんですか」
「エンジンルームに」
「えっ、エンジンルームにですか」
アクユレックはそう聞いて驚きの声をあげた。
「そんなことがあるんですか」
「ギアの調子がおかしいので四十八キロ位走ったところで一旦停止してボンネットを開けて調べたんですが」
車の中をというのだ。
「この子がいたんです」
「そうだったんですか」
「それで何とか助けようと思いまして」
「私が呼ばれたんです」
銀行員の様な外見で眼鏡をかけた男性だった、胸にエスの字があるアメリカンなヒーローの返信前の様な顔立ちと服装だ。
「私はスティーブ=ウィッカム、王立動物愛護協会で働いています」
「友人なので連絡をして相談しまして」
またロッヒャーが話した。
「どうしようかとなったのですが」
「エンジンルームに入り込んで出られなくなっていまして」
ウィッカムは猫を診つつアクユレックに話した。
「レスキューの人達を呼んで」
「助けてもらったんですか」
「そうです、幸いお尻を火傷している位で軽傷でして」
「それはよかったですね」
「すぐに治療しました」
「その時は奇跡的に無事だったので運がいいので」
ロッヒャーが話した。
「ラッキーと名付けたんですが」
「人懐っこくて首輪もあるので飼い猫と思いまして」
「それで飼い主を探しまして」
「そうしたらです」
ウィッカムは猫を抱いている彼を見て話した。
「こちらのエドワード=ランカスターさんが飼い主だと名乗り出てくれました」
「僕はこの街で学校の先生をしているんですが」
その彼も言って来た。
「ずっとオミーが心配で」
「そのラッキーがですね」
「SNSで探していますといたんです」
「それでわかったんですね」
「はい、マンチェスターにいる黒猫で首輪も同じだったので」
そうしたことからというのだ。
「わかりました、それです」
「今ですね」
「こうして迎えています、オミーもう離れないよ」
「ニャア」
オミーかつてはラッ
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