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社内からの話
第一章

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                社内からの話
 インテリアカメダ、この企業の面接に来てだ。
 滝沢乃南はその後で面接官の森純子に仕事の詳しい話をと言われて喫茶店に一緒に入ってそこで言われた。
「ここだけのお話だけれどうちは止めなさい」
「どうしてですか?」
 乃南は純子に問い返した、短い黒髪は後ろ毛が刈り上げる位までになっていて右の部分を奇麗にセットしている。きりっとした真面目そうな顔で背は高くすらりとして全体的に凛としていてルクルートスーツも似合っている。
「何かあるんですか?」
「あるから言うのよ」
 純子は冷静なだが怒った目で述べた。波がかった黒髪を長く伸ばしていて大きな切れ長の目で睫毛は長い。口は大きく唇は薄く鼻は高い。面長の顔でスーツからも胸が目立ち一六二程の背である。
「絶対に入っては駄目よ」
「その理由は何ですか?」
 乃南は純子に聞き返した。
「一体」
「まず休暇は年百二十日と言ってるけれど五十日もないのよ」
「あの、週休一日どこから」
「お正月もお盆もゴールデンウィークもよ」
 ないとだ、純子は話した。
「そして終電に帰れたらましよ」
「そんなに酷いんですか」
「お給料は言ってあるより二割は色々取られて」
「お給料もですか」
「しかもボーナスも出ないわ」
「あの、労働基準法は」
「一切無視よ、上司からのセクハラモラハラパワハラはいつもだし」
 自分の話に驚いている乃南にさらに話した。
「社長もそうしたのを見ても無視よ」
「改善するつもりないんですね」
「上司は不倫している部下を贔屓もするし。あと貴女実は内定しているけれど」 
「まさか」
「そうよ、その内定出した上司が不倫している上司だけれどね」
「私も不倫相手にですか」
「考えているわ」 
 真顔での言葉だった。
「だからよ」
「そちらの会社はですか」
「貴女はまだ大学生で就活中ね。入る前に辞めなさい」
「そうですか」
「入ってからじゃ辛いわよ、私も地元で再就職先見付けたから」
「退職されるんですか」
「言ってるの、だからいいわね」 
 乃南に釘を刺す様に告げた。
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