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Fate/WizarDragonknight
廃工場
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「何!?」
「やっぱり……美炎ちゃんは、六角さんと一緒にいて待ってて」
「え?」

 その言葉に、美炎は目を丸くした。

「待っててって……どういうこと!?」

 美炎の言葉に、可奈美は唇を噛んだ。

「ここから先は……私たちで」
「私たちって何!?」

 再び美炎の目が赤くなる。

「わたしは違うの!? わたしだって、可奈美と同じ刀使だよ! 参加者だよ! なんで……」
「危険すぎるからだよ!」

 可奈美はハッキリと告げた。

「私も、そんなにトレギアと戦った回数が多いわけじゃないけど……」

 可奈美は、紗夜のことを思い出した。
 聞けば、トレギアは紗夜の令呪、およびその魔力を狙い、彼女自身を自らの肉体に乗っ取ったと聞く。
 さらに、その状態が続けば、紗夜の命さえも危険だった。

「トレギアは、美炎ちゃんが今まで戦ってきた相手とは違う。友達がそんな危険を、おめおめと……」
「またわたしを置いていくの?」

 美炎のその言葉で、可奈美は押し黙った。
 美炎は続ける。

「御前試合の時、可奈美は勝手に十条さんを助けて、そのままいなくなった。あの時も、(ゆかり)様のことを相談してくれれば、わたしだって助けになれたかもしれない! そうすれば、そもそも十条さんがいなくなったりしなかったかも……!」
「あれは、咄嗟のことだったし……それに!」
「今回だって!」

 美炎は、可奈美の腕を掴む。

「わたしだって戦える! 何で可奈美は、わたしを頼ってくれないの!? わたしだって、可奈美と舞衣(まい)にも負けてないよ!」
「でも……! そもそもこれは、聖杯に祈ってしまったわたしが……姫和ちゃんを助けたいって……」
「わたしだって、コヒメを助けたいって祈っちゃったんだよ!」
「でも……そもそも、トレギアがどこにいるのか……」

 可奈美は、その言葉に美炎を諦めさせようとした。
 だが。

「……っ!」

 赤い目を大きく見開きながら、美炎は周囲を見渡す。
 やがて美炎は、見滝原、その一点。南の方角を見つめた。

「……」
「美炎ちゃん?」
「いた……! コヒメ!」
「いたって……? 美炎ちゃん!」

 すでに、美炎は移動を開始している。
 迷いなく一か所へ進んでいく美炎へ、後ろから可奈美は声を投げ続ける。

「いたって、どういうこと!?」
「分かんないけど……あっち! あっちの方に、美炎がいる気配がする!」
「気配って何!? 美炎ちゃん、そんな特技あったっけ?」

 だが、美炎は聞く耳を持たない。
 やがて、彼女は足に力を込める。それによって、跳ね上がった筋肉がバネとなり、よりその速度が上がっていく。
 すでに意識を定めた地点に向け、飛
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