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冥王来訪
第一部 1977年
転移 その4
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翌朝、木原マサキのもとに新しい軍服一式と食料が来た
昨晩までの冷たく硬い食事ではなく、温かい食事だった
肉が少なく、味付けが辛い点は、不満であったが。

この地に来て初めて暖かい湯で体を清めた後、新しい服に袖を通して別の場所に移動させられた
立派な建物のある場所に着くと、中に入って50前後の人物と会った
この地域の省長と名乗る男は、多少訛りはあるが流ちょうな日本語で話しかけてきて、要望を聞いてきた
そして2日前の話を、訪ねてきた

マサキはおもむろに口を開き語り始めた
「で、あんたらが言うBETAという化け物を退治すれば俺は自由にしてくれるんだな」
省長はタバコを差し出しながら、こう答えた
「もしあなた方が言うように、単独でBETAを殲滅したというのならば、我々はソ連なり、アルバニアなりにどこに行ってもかまいません」
マサキはタバコを受け取ると火をつけ、吹かし始めた

「別にカシュガルまでとは申しませんが、綺麗さっぱりに無くしてくれれば、我々はあなた方の自由を保障しますよ」
彼はそういうとこの世界に関して語り始めた。
今から数年前、文革が激烈な時期に新彊のカシュガルに宇宙より襲撃してきた存在で、軍の指揮系統が混乱していた故に初動の対応が遅れに遅れ、ソ連軍の増援を仰いだ時にはすでに遅かりし状態であった
現地の建設兵団の装備はソ連国境沿いで十分であり、核攻撃も実施したが起爆した場所が悪く、思ったより効果が得られず、レーザー光線を出す新型のBETAに既存の航空戦力では劣勢に回ったこと。
そして米国で開発された戦術機というロボットで何とか倒しているという話を受けたところで、マサキは思い悩んだ

(とんでもない場所に来てしまったようだ。しかしこの機会を利用すれば俺は、この世界において冥王として君臨できる)

幸いなことに自分を邪魔する秋津マサトも、鉄甲龍もいない。
ゼオライマーの次元連結システムの秘密さえ守れば、うまくやれる。
あとは自分のスペアパーツが不在という点だけか……
レーザー光線も詳しく調べていないが、最初の戦闘でタイムラグがあるのは分かったし、あとは中共やソ連なりから詳しい記録が欲しい

タバコを吸い終わるとマサキは話し始めた
「まず、俺からの要望は3点だ。美久が居なければゼオライマーには乗らん。二人で一つと扱ってもらうように便宜を図ってくれ。第二に、できるだけ詳細な戦闘報告書なり、記録が欲しい。地理にも詳しくないから資料が欲しい
第三に、ある程度、片が付いたら、自由にやらせてもらう。もし俺を止めるようならばタダでは済まないと覚えておくように。
あと、俺たちは客人。だから、それ相応の対応をしてもらうよう、期待している。
以上だ」

彼は思い悩んでいる美久の手を引っ張ると立ち上がって、こう告
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