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その理由で改宗か
第三章

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「もう大丈夫なんだよ、だからな」
「これからはか」
「六人の奥さんと暮らしていくか」
「そうするんだな」
「法律的には交際相手だけれどな」
 その立場になるがというのだ。
「子供が出来たら認知するしな」
「それは忘れないんだな」
「しっかりするんだな」
「そうするんだな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「子供だって育てるさ」
「まあそれはいいな」
「六人の誰かを贔屓したりとかしないでな」
「子供もちゃんと育てるならな」
「ああ、このことはな」
 それこそというのだ。
「俺だって守るしな」
「だったらいいがな」
「流石にそういうのないがしろにしたら俺達だって怒るぞ」
「縁切るぞ」
「そんなことしたらな」
「流石にな」
「そうするからな」
 友人達は田守を咎める様にして告げた。
「いいな」
「そこはわかってろよ」
「これからもな」
「そうするな、じゃあこれからもな」
 田守はあらためて言った。
「六人全員愛していくな」
「そうしろよ」
「どんな人達か知らないけれどな」
「それでもな」
「ああ、そうするな」
 田守は友人達に笑顔で応えた、そしてだった。
 所有しているタワーマンショの一つの最上階を全て使っている自宅に帰った、そうしてそこでだった。
 黒髪をショートにした丸い目の小柄なアジア系の女性源口若菜と茶色の髪を伸ばした垂れ目のアジア系の女性張神姫、赤髪が奇麗な見事なスタイルの白人キャシー=マックリーン、金髪碧眼の美女フレデリカ=アンスバッハ、アフリカ系のパーマの女性ハンナ=バトル、やや褐色で黒髪と黒い目の艶やかな女性イザベラ=ベルガンサの六人に迎えられて笑顔でただいまと言った。
「じゃあ今日も楽しくな」
「ええ、過ごしましょう」
「七人仲良くね」
「一緒にご飯を食べてね」
「お風呂にも入って」
「ベッドにも入って」
「そうして過ごしましょう」
 六人の美女も笑顔で応えてだった。
 彼との日常に入った、田守はその中で幸せに過ごした。少なくとも彼は六人は公平に愛していた、それは子供達が生まれて彼等に対しても同じであった。


その理由で改宗か   完


                   2021・11・21
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