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Fate/WizarDragonknight
スネークダークネス
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 やがて。
 完全に沈黙したスネークダークネスは、そのまま爆発。
 無数の鍾乳石を巻き込みながら、それは完全に消滅した。

「おやおや……」

 スネークダークネスの一部始終を見届けたトレギア。彼はマーメイドを受け流し、グレムリンを投げ飛ばした。

「まさか、マスターからもらった怪獣が破壊されるなんてね……」
「次は……お前だ……!」

 ウィザードは肩で呼吸しながら、トレギアへウィザーソードガンを向ける。
 それに対し、微笑するトレギアは、爪から放たれた赤い斬撃でマーメイドとグレムリンをともに大きく引き離す。

「流石だね。ハルト君。やっぱり、君とならこの戦いも退屈しないで済みそうだ」
「俺はお前と長い付き合いにするつもりはない。お前は危険すぎる」

 だが、トレギアはウィザードの言葉にも鼻を鳴らすだけだった。

「前も言ったけど、残業はしない主義なんだ」
「……?」
「本来の目的も果たしたし、持ってきた玩具も壊れてしまったし……今日はこれくらいでお開きにしよう……」
「ええ? 帰っちゃうの?」

 トレギアに対し、グレムリンが残念そうに肩を落とした。

「君、少し面白そうなことしてたからさあ? 僕も知りたいんだけど」
「悪いね。ファントム君。私は誰かと協力なんてことは嫌いなんだ」

 トレギアは、グレムリンを睨みながら言った。
 だが、グレムリンは、トレギアから目を離し、彼が最初に破壊した祠を見落とす。

「君が破壊したこれ、一体なんだろう?」
「いずれ分かるよ。この見滝原にいる限り、無関係ではいられないんだから」
「どういう意味だ!?」

 ウィザードがトレギアへ銃口を向けた。
 だが、トレギアが答えることはない。
 そのまま、その体は蒼い闇に包まれ、笑い声とともに消えていった。
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