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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
能ある鷹は爪を隠す
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だろう、蛍かな?」


小鞠は玄関に向かった。


ーーー


しばらくすると小鞠が背の高い少女を連れて戻ってきた。


なっつん「お、いらっしゃーい」

れんげ「ほたるんなのん。にゃんぱすー!」

蛍「初めまして、遅くなってしまいすみません。一条(いちじょう)(ほたる)です。よろしくお願いします」

なっちゃん「麻生夏海です!蛍…可愛らしか名前ですねー。美人でおしゃれな一条さんにピッタリな名前やと思いますよ」

空(麻生さんの“夏海”も元気いっぱいな麻生さんにぴったりな名前なのだ。)

木陰(どうやったらあんなに背が高くなれるのかしら?)

蛍「えっと…。一応言っておきますけど私、皆さんよりだいぶ年下ですよ?」

美術部一同「えっ…?」


蛍の発言に美術部員の皆が固まった。


樹々「こまちゃん、それは本当なの?」

小鞠「はい、蛍は私の3つ下ーーー小5なんです」

蛍「大学生や社会人に間違われることが多くって。この前も近所のおばさんにお見合い写真を渡されたんですよね…」アハハ


蛍は困ったように頬をポリポリ掻いた。


美術部一同「ええーっ!?」


衝撃の事実に驚いた美術部のメンバーは驚いた。


一穂『ただいまー』ガラガラ


そのとき、一穂と葉月が買い物から帰ってきた。


れんげ「お帰りなーん!」

一穂「ただいまー。お、2人ともいらっしゃい」

蛍「こんにちは」

このみ「お邪魔してまーす!」

葉月「初めまして、鳥飼葉月です」

このみ「富士宮このみです!よろしくね♪」

蛍「一条蛍です。よろしくお願いします」

空:鳥飼さん。蛍ちゃん、いくつだと思う?

葉月「え!? だ、大学生ぐらい?でも梶原さんが『蛍ちゃん』って言っているから年下かしら...。まさか小学生ってことはないわよね?」

樹々「その『まさか』よ」

葉月「え?」

蛍「はい、小学5年生です」

葉月「ええーっ!?」

なっちゃん「信じられんやろ?あたしらも驚いたもん」

葉月「え、ええ…」




『人は見かけによらないものね。』
ーーー葉月はそう思った。
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