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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
野望の一歩
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プン!
怒った顔が可愛いわね。

「アルルはこの旅での最終目的って何?」
お!?また適当にはぐらかすのか?
「何ですか今更!?魔王バラモス討伐です!」
「うん。そうだね…アルル達の旅の目的が、ただ世界中を巡る事だったら僕はルーラを使ってたさ!でも違うだろ…アルル達はバラモスを倒す為に旅をしてるんだ…楽をしたらダメだよ!」
「楽をしていたのは父さんだろ!」
私もお兄様の意見に賛成!

「相変わらずだなお前は…いいか良く聞け!僕にもお前にも、この世界を平和にする義務は無いんだ!世界を平和にする為、旅立ったのはアルル達なんだ!僕はバラモスと対峙する時までこの世界に居るとは限らない…アルル達には旅の…冒険の苦労を、身を以て体験して貰わなければならない!僕が手を貸すのは簡単だ。だが想像してみろ…アリアハンからずっと僕が全てを行っていたらどうなるか…戦闘はもちろん、移動は全てルーラで…きっとアルル達は成長しないだろう…アリアハンを出た頃と変わらないままバラモスと戦うんだ!もちろんバラモス戦も僕が戦えば良いのかもしれないが、果たしてその時点で僕はこの世界に居るのだろうか?」
まぁ、正論ね…本心かどうかは別として…
「もしバラモスに、僕を元の世界へ…いやぁ、元の世界じゃ無くてもいい…別の世界へ飛ばす能力があったらどうする!?アリアハンを出た頃と、何ら変わらないアルル達だけで魔王と戦わねばならなくなる!勝てると思うか?」

…この子達、そんなに弱いの?
でも安心なさい!
私が来たからには、敵なんて一発でぶっ飛ばしてあげるわ!
お姉様直伝の最強イオナズンで!
あぁ…早く戦闘にならないかしらぁ…

「…リュカ…貴方の言い分は分かったわ!でもこれからはルーラを使ってもらうわよ!マリーの為に…」
まぁ、お母様は優しいですわ!
私の為にお父様を説得してくださる。
「………分かった…ルーラは使うよ…でもビアンカもティミーも、アルル達の成長の妨げになる事はしないでほしい!この世界に平和をもたらすのは僕等じゃ無い、アルル達なんだから!」
「うん、分かった。みんなが危なくなるまで、手は出さないわ…」
あら…お父様は本当にこの子達の成長を考えていたようね…
ちょっと格好いいじゃないの!
お母様も惚れ直しちゃった様子です!
お父様に抱き付いてラブラブ?


「さて…じゃぁルーラを使いますか!」
「でも…本当なんですか…?複数人を同時に移転させるなんて…」
「あぁウルフはしっかり見ておく事だ!偉大なる賢者に転職したんだから、ルーラを憶えた方が見栄えが良い!」
見栄えって…
ウルフ様は今のままで十分見栄えが良いわよ!
私が絶対食べるんだから!
この中で私の邪魔になりそうなのはアルル様だけね…
他はお父様に夢中だし…

「う
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