暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
183章 日本の 雅(みやび)は世界の文化のモデルになると信也は思う
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
京都大学 名誉 教授 は『男の脳は欠陥脳だった』という本で、
現代社会に 次のような 警鐘を 鳴らしている。

「男がつくてきた 『社会』は、さまざまな矛盾や混乱を引き起こし、
女が守ってきたはずの家庭も またぁ空洞化が進んできた。

社会の 行き()まりは 男の脳の 限界を示している。
男の脳はつねに闘い続け、社会と歴史を動かしてきたが、
行き詰まってしまえば それは 脳が限界に達したということだ。
男の脳だけでは 状況が 切り開けなくなった ということだ。
<中略>
男の脳は 敵を倒し、獲物を求め続けてきた。行動に論理的な裏づけを求め、
生きることそのものにも意味を見出そうとしてきた。
夢や富や美しさを追いかけ、その目的のためなら すべてを犠牲にしてきた。
戦争も思想も科学も芸術も、あえて極論すれば そういった男の脳が
中心になって切り開いた世界だ。

その結果として 現代社会がある。豊かさに満ち あふれ、かつ激しい競争の社会だ。
物質的には恵まれても、心安らぐことの少ない社会だ。」

・・・相手を 思いやる 心 も (みやび)だよな。
相手を思いやる、余裕のある 心 が 雅だよな。
わからないものへの 謙虚さが 雅を生みだしたんだし。
相手を とことん 追いつめない 心の 余裕とか、
早々に 決着をつけないで、
短絡的に 勝者と敗者とか 決めたりしないで、
正しいとか 間違いとか だって、すぐに 決めない。
簡単に 自己中心になって、正 邪 や 善 悪 を 分けてたりもしない。

オレは、これからの日本文化 は、この独特の「 雅 」を大切にして、
人間 や 自然を 愛したり、詩歌や 芸術を 愛したりしていくことが大切だと思うよ。
「 雅 」を大切にして、世界中で 幸福な 社会を作っていけばいいと思う。
日本の (みやび)は、世界の文化の 希望の モデルになると思うよ・・・

 そんなことを、川口信也は、カフェオレを飲みながら 思った。

☆参考文献☆
<1>『伊勢物語・在原業平・恋と誠』高樹のぶ子 日経プレミアシリーズ
<2>NHK テキスト『100分 de 名著・伊勢 物語』
<3>『女の脳・男の脳』大島 清 祥伝社
<4>『男の脳は欠陥脳だった』大島 清 新講社
≪ つづく ≫ --- 183章 おわり ---

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ