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イベリス
第三話 少しずつでもその五

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「どうも駄目みたいだし」
「そうなの」
「北朝鮮って宗教ないでしょ」 
 愛は今度はこの国の話をした。
「そうでしょ」
「そういえばあそこ個人崇拝の国よね」
「あの将軍様へのね」
「それは私も知ってるわ」
「あの国共産主義だしね」
「そうよね」
「何処がってなるけれど」
 階級社会でしかも国家元首は世襲だからだ。
「それで宗教もね」
「否定しているの」
「あるって言う人もいるけれど」
「共産主義はなのね」
「共産主義って宗教否定しているから」
 これはマルクス以来のことだ、この流れはマルクス主義の源流と言っていいジャコバン派からのことである。
「だからね」
「あの国もなの」
「宗教否定して」
「あの将軍様が生き神様なのね」
「あの国を見て私も思ったのよ」
 愛にしてもというのだ。
「やっぱり人って神様や仏様も信じないとね」
「駄目なのね」
「まともな宗教を信じないと」
「あんな人崇拝するとかあるの」
「そうなるかもって思うのよ」
 こう従妹に話した。
「私としては」
「そうなのね」
「ええ、変な人崇拝するより」
「神様仏様を信じる方がいいの」
「そうみたいよ、まあカルトはね」
「それもあるわね、世の中」
「同じ位問題外だけれど」
 個人崇拝ひいては共産主義と同じだけというのだ。
「確かな神様仏様を信じて」
「そうして」
「助けを求めて。あと人は神様仏様の前では小さい」
「確かに小さいわね」
「そうでしょ」
「人間はね」
 咲は考える顔で述べた。
「そうね」
「それでこのことはね」
「頭に入れておくことね」
「いつもね」
「人間は小さくて」
「神様も仏様もいるのよ」
 この世にはというのだ。
「そうなのよ」
「若しそれを忘れたら」
「やっぱり失敗するでしょうね」
「北朝鮮みたいに」
「あんな人崇拝する位なら神様や仏様信じた方がいいでしょ」
「ずっとね」
 咲は即刻答えた。
「それはね」
「そう、だからね」
「神様仏様がこの世にいることもなのね」
「覚えておくことよ、それで何時でも人を見ているのよ」
「お天道様はって言うわね」
「まさにその通りでね」
 咲に対して話した。
「日頃の行いを」
「神様仏様は見ているのね」
「人の行いをね」
「そうなのね」
「だから悪いことをしてもね」
「ばれていて」
「報いがあっていい行いにはね」
 これに対してはというと。
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