暁 〜小説投稿サイト〜
日本国召喚〜Country survival〜
邂逅編
第5話 ロディフィル海海戦
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を海底へと叩き込んでいった。

「ぜ、前衛第3・第4戦隊、全滅!両翼に展開する戦隊も、上空からの攻撃を受けて壊滅!我が方の損害、甚大なり!」

 「偉大なるロウリア」号の船楼に通信士からの報告が飛び込み、シャークンはただ険しい表情を浮かべてその場に立ち尽くす。

「…最早、我が方にこれ以上の戦闘続行は困難、か。全艦直ちに反転!これ以上の損害を被る前に退くのだ!責任は全て私が取る!急げ、これ以上船も、兵も沈めさせるな!」

 シャークンの指示に従い、ロウリア艦隊は大急ぎで舵を切り、反転と後退を始める。その様子は「つくば」艦橋からもよく見えていた。

「ロウリア艦隊、反転を開始しました!」

「ようやく退く気になってくれたか…艦隊各艦は直ちに洋上の漂流者救助に当たれ!」

 水上の指示に従い、連合艦隊は前進しつつ搭載艇を降ろし始める。そして搭載艇は先行し、洋上で木片にしがみ付いているロウリア兵達を引き揚げていく。

「フィッシャー二佐、確かロウリア王国との間で戦時条約の類は締結されていなかった筈ですよね?この場合捕虜の取り扱いは我が国及び台湾が旧世界にて結んでいたものとなりますが、よろしいでしょうか?」

「え?ええ…それについては問題ありません」

 ブルーアイから確認をもらった水上は、部下に幾つかの指示を出しつつ、救助活動の進められている海域を見つめる。
 この日、後に『ロディフィル海海戦』と呼ばれる事になる海戦にて、日・台連合艦隊16隻はロウリア王国東方征伐艦隊4400隻と交戦し、そのうち1400隻を撃沈。同時にワイバーン100騎を殲滅し、ロデニウス大陸北部の制海権を制空権を確保する事に成功した。
 こうして戦争の序盤でロウリア王国を躓かせる事に成功した日本は、台湾や韓国とともにロウリア王国からこれ以上戦争を行う気概を奪うべく、次の一手を打ち始めるのだった。
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