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ダタッツ剣風 〜業火の勇者と羅刹の鎧〜
第8話 魔剣・蛇咬太刀
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られ――屋敷を包む炎の中へと、落下していくのだった。

「……ちッ。勢い余って、火葬しちまったぜ」

 蛇咬太刀は本来、斬り上げた瞬間に相手を真っ二つにしてしまう技なのだが。ダタッツとの剣戟で刃零れを起こし、切れ味が鈍っていたせいで刀身が肉体に沈み切らず、彼の身体を持ち上げてしまったのだ。
 未熟な少年兵の肉体を借りていることもあり、思うように技を繰り出せない現状に苛立ちながらも――ランペイザーは深々とため息をつき、燃え盛る屋敷の方を見遣る。

「この剣は刺突には向いてるが、斬撃に関しちゃあナマクラもいいところだ。やはり俺達には、刀が一番似合うぜ……なぁ、竜正」

 もはや言葉など届くはずもない。それを承知で呟く彼は、子孫を飲み込む炎の前で静かに嗤っていた。

 彼の頭上に立ち込める黒煙は、まるで世界を覆う暗闇のように――この砂漠の町を、飲み込んでいる。

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