第三話
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そう?もう飛べるようになる?」
「そ、それはもうちょっと気のコントロールが上手くならないと無理かな〜なんちゃって」
困ったように返す悟飯くん。
「そう言えば、気になってたんだけどソレ」
と言って悟飯くんはビーデルさんの臀部を指さした。
「悟飯くんのえっち」
「ち、違うよビーデルさんっ!そうじゃなくてっ」
「じゃあ何よっ」
「モンテさんもだけど、その…そこに何を隠しているのかなって」
「ああ、別に隠している訳じゃ無いんだけどね」
そう言うとビーデルはTシャツの裾の中からするりと尻尾を取り出した。
「し、しっぽぉ!?」
「や、やっぱり変かな…尻尾のある女の子って」
「い、いやっそう言う訳じゃ無いけど」
「だからビーデル切っちゃおうって言ったのに」
とわたしが言う。
「でもモンテは切らないんでしょ?」
「それは勿論」
するりと取り出した尻尾を伸ばしながら答えた。
「それに切るのは痛そうだしね」
「と言うか悟飯くん、獣人系の人なんて結構いるし珍しいかもしれないけど普通だと思うけど?」
「そ、そうなんだけど…えっと…ボクも昔は尻尾があったから」
「え、悟飯くんにも尻尾が?…無いじゃない」
ビーデルが悟飯くんの臀部をまさぐりながら言う。やめてあげて。
「子供の頃に切っちゃったから…ってそれよりもその尻尾は生まれつきなの?」
「え?うーん…どうだろ、昔は無かったような?でもいつの間にか生えてたわね」
「いつの間にか生えてたって…サイヤ人じゃないんだから」
「サイヤ人?」
「あ、いやいや、何でもないっ」
悟飯くん、迂闊すぎです。うちのビーデルって結構鋭いんだからね。
それと正解です。うちのビーデルさんエセだけどサイヤ人だから。
主にわたしが迂闊だった為に…う、頭が…思い出したくない過去が…
「ビーデル、わたし帰るね。逢引の邪魔しちゃ悪いし」
「あ、逢引じゃ無いわよっ!って言うかジェットフライヤー持っていかれると困るんだけどっ!」
「大丈夫。わたし飛べるから。もうバレちゃったしいいかなって」
「あーなーたーはーっ!」
「ははは」
「待ちなさいっモンテっ!降りて来なさいっ!」
「ビーデルが上がってきなよ」
「あ、ちょっと待ってください」
悟飯くんだ浮かんできた。
「何?」
「モンテさんって昔お父さんに弟子入りしていたモンテさんですよね?」
「違うわ…」
それだけ言うとギューンと舞空術で帰路に着いたのだった。
後で瞬間移動した方が速いと気が付いて再びへこんだんだけどね。
帰って来たビーデルは美容室に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ