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Fate/WizarDragonknight
”果てなき希望”
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けるように、天へ昇る。赤い無双龍は、そのまま龍騎の体を中心に渦を巻く。その中で、体をひねりながら、龍騎は飛び蹴りの体勢に入る。そして、その背後には、大きく口を開けるドラグレッダーがいた。

「だあああああああああ!」

 ドラグレッダーから吐き出される炎が、龍騎の背中を押す。それが龍騎の体を強く押し、そのまま『9』へと突き進む。
 炎の弾丸となった龍騎は、そのまま『9』を貫くミサイルとなった。地面を何度も跳ねながら、『9』はその勢いによって両足で自立する。
 しかし、彼女はすでに白目だった。三百トンの攻撃力と、大きな火力は、すでにゾンビの息の根を止めていた。
 そして、彼女が倒れる寸前に起こる、大爆発。龍騎のもとまで飛んでくるその爆発へ、ドラグレッダーが勝利の雄叫びを上げた。

「……」

 ゾンビを倒した。そう理解した龍騎は、ベルトのエンブレムを外す。鏡が割れるように龍騎の体は粉々に砕け、その中からは青いダウンジャケットの青年がいた。
 彼は、静かにハルトが走って行った先を見つめる。

「頑張れよ。マスター。……ハルト」
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