暁 〜小説投稿サイト〜
オズのケーキ
第二幕その二

[8]前話 [2]次話
「流石に数も減ってきておるしのう」
「だからですか」
「今はCDでな」
「動画ですね」
「ネットの方もな」
「その前は録音もしてなかったですね」
 王子は王様と最初に出会った、ご自身が人の姿でなかった頃のお話をしまsた。
「そうでしたね」
「ほっほっほ、そうであったのう」
「今とは違って」
「そして録音してもな」
 それをしてもというのです。
「こんなに楽でなくな」
「もっと大変でしたね」
「録音場で時間をかけてな」
「設備も整えて」
「そうしておったわ」
「しかも音が」
 録音したそれもというのです。
「悪かったですね」
「今から見るとのう」
「全く以てそうでしたね」
「それが今ではじゃ」
「スマートフォンで簡単に出来ますね」
「動画の編集も出来る」
 このことも出来る様になったというのです。
「いい世の中になったわ」
「全く以てそうですね」
「うむ、ただな」
「ただ?」
「このスマートフォンというものは科学であるな」
 リンキティンク王は山を登りつつスマートフォンを手にしています、今は画面に山の地図を出してそれを見ながら進んでいるのです。
「そうであるな」
「はい、それから生まれたもので」
「オズの国のものは魔法も入っておるな」
「そうですが」
「百年前だともうそれこそじゃ」
「魔法ばかりのものとですか」
「そうとしか思えん」
 そこまでのものだというのです。
「科学というよりかはな」
「確かに。こんなものはもう」
 カエルマンも自分のスマートフォンを手にして言います。
「百年前だと」
「魔法であるな」
「電話ですら」 
 これもというのです。
「画期的でしたからね」
「そうであるな」
「電話がオズの国にも入って」
 そしてというのです。
「あの時は私も驚きました」
「そうですよね、村にも電話が入って」 
 クッキーもその時のことを思い出しています。
「驚きましたね」
「そして嬉しかったね」
「本当に」
「ラジオが入ってもテレビが入っても」
「驚いて」
「そして嬉しかったよ」
「ゲームもそうでした」
 クッキーはこちらの楽しみのお話もしました。
「コンピューターゲームも」
「うん、あれは私も大好きだけれど」
「あれをした時も」
 本当にというのです。
「驚いて嬉しかったです」
「今も色々なゲームをしているね」
「そうですよね」
「そしてこのスマートフォンは」
「これまでお話した全部が出来ますから」
「本当に魔法だけで造ったってね」
「百年前だと思えます」
 こうカエルマンに言うのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ