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リュカ伝の外伝
リュー君のお仕事C
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<サンタローズ>
リュリュSIDE

村でリンゴ農園を営んでいるメーロさんの息子のマールス君が、取れたてのリンゴを持ってきてくれた。
私は、お墓に供える花を摘んで帰って来た所だ。
村の入口に入ったら、
「ほらリュリュ!取れたてだから美味いぜ!」
って、リンゴを渡してくれた…

「何時もありがとう…」
私がリンゴを受け取ろうとした次の瞬間…空からお父さんが下りてきた。ルーラの魔法である!
「やぁリュリュ。今日も美人で安心したよ…あれ?またオッパイ大きくなった?」
「やだ、もう…目聡いわね…」
相変わらずのお父さん…急に現れ、爽やかにエッチな事を言う。
他の男性だったら嫌悪するのに、お父さんだと笑顔で許せる…ズルイよね。
「お!?美味そうなリンゴだね!貰うよ!」
マールス君が私に向けて差し出してたリンゴを勝手に貰うお父さん。
「あ!それはリュリュに…」

抗議の声を上げたが、お父さんが素手でリンゴを割るのを見て、言葉が出なくなっている。
半分にしたリンゴの片方を自らの口に…もう片方を、一緒に連れてきた女の子に渡し、話を進める。
「マーサばーさん居る?それとも、男作ってどっか行っちゃった?」
「怒りますよ!ばーさんだなんて…まだまだ若いじゃないですか!」
「あはははは!じゃ、内緒にしといて」
そう言うと、女の子の手を引きサンチョ邸へ歩き出した。
「…マールス君!リンゴありがとうね!」
私はマールス君にお礼を言って、お父さんの後について行く。
いったいあの女の子は何なんだろうか?
まさか…私の腹違いの妹だろうか?
う〜ん…否定できないのが怖いわ…



「相変わらずサンチョの入れてくれた紅茶は美味しいなぁ…」
サンチョ邸でしみじみ紅茶を飲むお父さん。
マーサお祖母様を待っているのだ。

「ところでリュリュ…さっき入口で出会った少年は誰?彼氏?何か頼りなさげだったけど…」
「違うよ、お友達よ。3年前にサンタローズへ引っ越してきた、メーロさんとポミエさんの息子さんだよ。リンゴ農園を営んでいるの!美味しかったでしょリンゴ」
「うん。お腹空いてたからね…」
「リュカ様、お腹がお空きでしたら何か作りましょうか?」
「本当に!?いや〜悪いねぇ〜急に押しかけて食事たかっちゃって!ユニもお腹空いてるから、2人分お願いするよ」
そう言うと隣で大人しく座っている少女の頭を撫でる。
ちょっと羨ましいなぁ…

ところで何なんだろう、この少女は…
服装が変だ。
何が変って…あのゴツイ首輪が変だ…
取ればいいのに…お気に入りなのかな?


サンチョさんの料理と同じタイミングで、マーサお祖母様が2階から下りてきた。
「いらっしゃいリュカ…そちらのお嬢さんは誰?…アナタの娘?…やはりまだ居たのね
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