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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第2話 綿月依姫のスペルカード
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カード戦の通称である。命を取り合う事はせず、ごっこ遊びのように行える事からそう呼ばれているのだ。
「ええ、そうですよ」
「じゃあ……」
 質問に答えた依姫に対して少女は言葉を続けた。
「私も貴方の弾幕ごっこを見させてもらっていいですか?」
「えっ?」
 予想していなかった少女の申し出に依姫は気の抜けた返事をしてしまう。
 そして、暫し考える。この勝負はこの少女を助ける為に始めようとした訳であり、見せ物目的ではなかった。
 だが、弾幕ごっことは『魅せる』勝負でもあるのだ。この子の前で行う事も意味はあるかと依姫は結論付けた。
「分かったわ。でも巻き込まれないように離れて見ていなさい」
「ありがとうございます」
「良かったね」
 快く承諾してくれた依姫に少女は頭を下げてお礼を言い、てゐが相槌を打った。
「それと、もし私が負けたらすぐに逃げるのよ」
「はい」
「まあ、私が負ける事はないでしょうけど」
 依姫はふてぶてしく言ってみせる。この場はそういう態度を取る方が少女に安心感を与えるだろうと配慮しての事であった。
 それに実際に負ける気がしなかったのだ。このルーミアと立ち会って見て、月ロケットでやって来た者達程の力はないと、長年の鍛練から判断出来たのだ。ルーミアには失礼になってしまうが。
 そして、面白くないのはルーミアであろう。
「む〜っ、バカにしてぇ〜」
 頬をぷっくりと膨らませて怒るその姿は愛らしい。だが、それでも人喰い妖怪である事は忘れてはいけないだろう。
「ごめんなさいね、では始めましょうか」
「そうだね、じゃあ……」
 二人がそう言っている陰で、一先ず救いの手が差し伸べられた少女はほっと一息つくと、おもむろに右腕を自分の目の前に掲げたのだ。
 それは『ただの』右腕ではなかった。──機械のような外観で、鋭い鉤爪の生えた金属の籠手のようなものが右腕には装着されていたのだ。
 そして、何かを念じる少女。すると金属の鉤爪はガチャガチャと鍵を鍵穴に通して開けるような音を立てて分解されていったのだ。更に分解されてバラバラになった鉤爪のパーツは、砂のようにサラサラと宙を舞ってかき消えてしまった。
「ふぅ……」
 その奇妙な芸当をやってのけた少女は一息ついた。
「貴方、その腕は……?」
 これにはさすがの依姫も驚かずにはいられなかった。
「あ、これですね。後で説明しますよ」
 事も無げに少女は振る舞う。だが少女の言う通りであろう。
 今は目の前の宵闇妖怪と勝負を着けなくてはいけないのだ。質問は後回しだろう。
「待たせましたね、今度こそ始めましょう」
「それじゃあ行くよ〜」
 こうして依姫の初の地上での弾幕ごっこが始まったのだ。

◇ ◇ ◇

「それじゃあ、まずはこれ〜」
 最初に動いたのは
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