暁 〜小説投稿サイト〜
ラブドライブ!〜女神の守り人〜
転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,2 Grim Reaper
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話




?????12月の夜




 高田ユウキだ。とあるホテルの一室。俺はソファーに座っている。そして目の前には、これまたソファーに座った薄着の東條希がいる……。



「ほな、もっかい始めよか」
「ああ……」
「なんや不満そうやなぁ?」
「まぁ……こう何度も何度もやられてはな…」


そう言うと東條は悪戯っぽい笑顔を浮かべながら俺の顔を覗いてきた。


「とか言って、本当は好きなんやろぉ〜?」
「そんな訳あるか馬鹿が」
「まあまあ、もっかいやろ?ウチが満足するまで付き合ってもらうよぉ〜?」
「ちっ……はいはい…」


 何を言っても無駄な様だな。こうなったらとことんコイツに付き合って、やるしかないか……。


「ほな…いくで……」


 東條は1度真剣な顔をした後に目を瞑り、ソレを指でゆっくりと捲った……。



















「……死神やね」
「死神だな」


 何やってるって思ったんだ?唯のタロット占いだ。

 さっきから何回もやってるんだが全部死神が出てる。ま、俺は1度死んで転生した身だ。死神が連発しても不思議じゃない。それに……

 ああ、それと最初にホテルの一室と言ったがラブホじゃねぇぞ。俺達は今、修学旅行で北海道・札幌にいる。そこの宿泊ホテルの一室にいるという訳だ。
 明日の朝にはホテルを出て、昼に東京に戻る為の飛行機に乗るので準備をしていたら東條が俺の部屋にやって来て占いを始めたってとこだ。


「何でこんな毎回死神が出るんやろ?それにこの結果やったら、ユウキ君はとっくに死んでしまっとるってことになってしまうし…」
「ふん。実はもう死んでいて、お前の目の前にいるのは幽霊かも知れんぞ?」
「おー!それはそれはスピリチュアルやね」
「……はぁ………」
「むむっ!あんま溜息ばっかつくと幸せが逃げてしまうで〜?そんなユウキ君にはウチがわしわしして、希パワー注入したr!?


 その台詞が言い終わる前に、俺は東條の頭を掴んだ。


「そんなに鐚死鐚死して欲しいか?」
「あ…あはははー…ちょっとした茶目っ気やん♪やから許して…痛たたたた!?ちょ!?ユウキ君握力どんだけあるん!?」
「右(測定器を破壊した為)測定不能。左(測定器を粉砕した為)測定不能」
「なんやそれ!?もう人の握力やないやん!?ウチ潰れるやん!?」
「ったく……」


 俺は東條の頭から手を離した。東條は涙目で頭を摩っている。かなり軽く握ったつもりなんだが……。


「もう!酷いでユウキ君!」
「酷くて結構。とっとと出てけ」
「むぅー、はぁーい…」


 そう言うと東條は部屋から渋々出て行
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ