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シルバーマンジム のビスケット・オリバ
紗倉ひびきとビスケットオリバ
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紗倉ひびきは皇桜女学院に通う今をときめく女子高生である。食べ歩きが趣味な彼女は買い食いの資金を稼ぐべく兄の開業した焼肉屋でアルバイトに勤しんでいた。

「ひびき!6番テーブルにカルビ10人前!」

「は〜い。」

(6番テーブルの人よく食べるなぁ。しっかしあの人どっかで見たことあるんだよなぁ…)

お昼時も過ぎ、客もほぼいなくなったが一人の客の為に厨房は休む暇もなく稼働していた。己もよく食べる方だと自覚しているがこの客は常軌を逸している。

「カルビ10人前、お待ち!」
(うわぁ…すっごい筋肉だなぁ。街雄さんレベルの筋肉…ん?筋肉?)

「あっ、思い出した!」

「?」

「お客さんの名前、ビスケットオリバさんじゃありませんか!?」

「そうだが…わたしを知っているのかね?」

「同じジムでトレーニングをしてる紗倉ひびきって言います!前からトレーニングしてる姿を見かけてました!」

なるほど、と頷くオリバを見ながら思い出した。

「あっ、そろそろ賄いの時間なので失礼します!」

そう言い、取りに行こうとした瞬間声が掛かる。

「それなら一緒にどうかね?今ちょうど話し相手が欲しい気分でね」

「何、子供が遠慮をするもんじゃない。奢るからたらふく食べな」

断るのも失礼だと思い私はその言葉に甘える事にした。

少し長く休憩する事になる為、兄である店長にその事を伝えると、賄い代が浮くばかりでなく売上になるのでドンドン食べて来いと逆に喜ばれた。

笑顔で肉を焼くひびきを見ながらビスケット・オリバは考える。

(不思議な娘だ)

恋人であるマリアを除き、皆が自分を見る時には
一般人ならば恐怖心を、闘技者であれば敵対心を抱いた目で見られる事が多い。自分からそう仕向けてるフシがあるのでしょうがないと割り切っているのだがこの佐倉ひびきという少女からは純粋な尊敬と好奇心を感じていた。
今は気分が良い。その好奇心を満たしてやろう。

「わたしに聞きたいことがあるんじゃないかね?顔に出てるぜ」

「えっ、出てましたか??」

「君は分かり易い性格をしているな。さっきも遠慮するなと言っただろう。何でも聞きな」

「えっと…それじゃあ…」

悩んでいた様だが決心がついたのか口を開く。

「オリバさんはどうしてそんなに鍛えてるんですか?

恐らく気になった事をそのまま口に出しているのだろう。本当に素直な娘だ。

「わたしにはマリアという恋人がいるんだが、マリアは病を患っていてね…彼女を抱き抱える為に鍛えたのだよ」

「へぇ〜!彼女さん想いなんですね!」

「毎度毎度、怒られてばかりだがね」

「それだけオリバさんの事を信頼してるんだと思います!自分の為にそこ
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