暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0013話
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だけ関わりたくない。
 なにせ、後数ヶ月でアインストに感染される人物なのだから。
 アインストに感染した後、下手に俺の事が記憶に残っていたら洒落にならん。

「ん、こうして改めて向かい合ってみると何を話していいのかちょっと分からんな。2年の主席はそれなりに駄目な奴だから色々と注意する事があったんだが、お前は殆ど隙らしい隙が見当たらない」

 ふぅ、どうやら3年主席と1年主席としての会話がしたかったらしい。取りあえず無難にやり過ごして記憶に残らないようにフェードアウトするのが理想か。
 ただ、士官学校で10ヶ月。それなりに長い期間生活してきてキョウスケとも頻繁にという訳じゃないが、それなりに話をする機会があった。
 その為、心のどこかでこのまま見捨ててもいいのかと考えているのは確かだ。
 だが、ここでキョウスケを助けたりした場合は完全に原作知識が通用しなくなってしまう。
 その事は最初にキョウスケと出会った時、十分検討した事だ。
 だから俺は、助ける事が出来るかもしれない目の前の男を見捨てる。自分自身が生き残る為にそう決めたのだ。

「キョウスケ先輩は任地先はもう決まったんですか?」

 紅茶を飲みつつ、尋ねる。
 この期に及んで、任地先がジュネーブであればシャトル事故なんて事が起きないかもしれないなんて事を心の片隅で考えながら。
 糞っ、いつの間に俺の心はこんなに弱くなった?
 既にリョウトを吸収しているというのに、キョウスケが死ぬのは駄目なのか?
 ……認めよう。確かに俺はスパロボOGsではキョウスケが好きなキャラだった。
 OG1ではリュウセイルートは1度しかやってないのに、キョウスケルートは10回以上クリアしている。
 だが、勘違いするな。ここは確かにスパロボOGsの世界ではある。だが、ゲームの世界であっても、現実なのだ。

「ああ、決まってる。だが、一応これも機密に当たるから、どことは言えないがな」
「やっぱりそういうものなんですか。でも、キョウスケ先輩程の腕があるなら、どこに行っても大丈夫ですよ」
「ふ、良く言うよ。いくら主席とは言え、まだ1年のお前と殆ど互角だというのに」
「いや、キョウスケ先輩はいらない所で賭に出るのが多すぎるんですって。この前のシミュレータでの模擬戦だって、なんでメガ・ビームライフルをネオ・プラズマカッターで切り払おうとするんですか。普通に回避しましょうよ」
「分の悪い賭程勝った時の当たりはでかいものだ」
「いや、でも結局切り払いが失敗してコックピットに命中して大破扱いでしたよね?」
「む」

 結局、俺とキョウスケとの会話はそれから30分程続き、夕食の時間になり人が集まって来た所で別れた。





 そしてその2ヶ月後。キョウスケはシャトルで原因不明
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