暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第17弾 覚醒(バーサーキング)
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 首都高11号線に沿ってバイクを飛ばして行く。何処だ。奴はどこにいる? 
 俺は芝浦ふ頭駅まで来て気が付いた。
奴はこっちには来ていないと。

 俺は急いでレインボーブリッジへと引き返す。
そしてカーブのあたりの壁から一般道側を見る。
 そこに奴はいた。
やられた……! あそこから一般道へ降りてしまえば上空からの追跡は首都高11号線を死角にして防ぐことができる……! 
 つまり、上空からの援護等を受けることができない……。

 俺は2挺のDE(デザートイーグル)に自身の作成した武偵弾『反動弾(インパクト)』をそれぞれ2発ずつ装填した。

 この『反動弾』は、俺の開発した試作型の武偵弾だ。
 元々は非殺傷弾(ゴムスタン)の打突力を強化する事を念頭に置いて開発したものだが、余りにも反動が大きすぎて普通に撃つのには適さない弾となってしまったのである。

 その反動は、俺1人が吹き飛ぶほどである。
それ故に、今は落下時の速度軽減用の弾として扱っている。
 弾の装填を確認し一度壁から距離を取り、ある程度のところでハヤブサを前方へと急発進させた。

 壁に向けて加速して行くハヤブサ。そして壁にぶつかる直前、両手を離しDEを即行抜き(クイックドロー)すると反動弾を路面に向けて放った。
 発砲と同時に俺の両腕に凄まじい衝撃が走った。

「???ッ!?」

 そして、弾丸が地面に着弾すると同時に俺を乗せたハヤブサの車体が浮き上がった???否、吹き飛んだ。
 因みに言い忘れていたが、今の俺はベルトでバイクとつながっている。
故に車体も浮いたというわけだ。
が、予想以上に車体が重い!? 
このままだと着地できずに真っ逆さまに落ちる……! 

 そう感じた俺は、ハヤブサに着いたボタンを押した。
すると車体の正面側から2本のアンカーが射出された。
 射出されたアンカーは道路の壁へと向かって行き、先端に着いた鉤爪状の金具がその壁にしっかりと引っかかった。

 金具が引っかかっるのとほぼ同時に、俺はもう1つのボタンを押した。
 今度はアンカーのケーブルが物凄い勢いで巻き取られて行った。
それにより車体も壁へと引き寄せられていく。
 そして一般道の車線の壁を超え、道路へと着地する。
が、まだ先ほどの勢いが残っているため、車体は正面にある壁の方へと向かっていく。

「???クッ!」

 ハンドルを曲げて車体を横向きに滑らせていく。しかし、止まることはない。
 咄嗟に俺は、2挺のDEを抜き壁に向けて放った。
 ???中に入っていた弾は反動弾。
 反動弾の勢いでなんとか車体は止まった。

 やった。成功した。無事に着地することが出来た。
まさか『何かの時の為』にと付けておいてレッカーの際にしか
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