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架空戦記〜東洋海戦争1941〜
第八話「他戦線」
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次元石。それは全ての機械を動かすのに欠かせない結晶体である。透き通るような白色をしており何も知らない人が見れば奇麗な石にしか見えない。しかし、これは高エネルギーを持っており握り拳一つで船を動かせるほどである。

この世界の全ての機械はこれをエネルギー元にしている。故にそれに伴い船や飛行機、戦車は史実と比べ大きく発展していた。

















統合歴1941・6/18・14:00
〜帝政シナside〜
「突撃!」

「「「「「「「「「「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」」」」」」」」」」

指揮官の言葉にを受け大量の兵士が塹壕を出て敵、神星ルドワ帝国の塹壕戦に突撃する。瞬間、神星ルドワ帝国から大量の砲弾や銃弾が降り注いでくる。その弾幕は濃く一番先頭を走っていた兵士は数秒も経たずに原形を留めない肉片へと姿を変えたほどであった。

しかし、兵士は誰一人として後退も立ち止まる事もせずに塹壕めがけて走る。そこしか助かる道はないからだ。

帝政シナは大陸最大の陸軍国家であった。ブリテンタニア連合王国より質は劣るもののそれを補う数多くの人海戦術で対抗していた。神星ルドワ帝国がやって来るまでは。

オセアニア諸島から侵略を開始した神星ルドワ帝国は帝政シナの領土であるシナ半島に複数箇所から強襲上陸を行った。当初は人海戦術で対応しようとしたが敵の濃厚な質の前に屍を築くだけで終わっていた。現在では広西州のほぼ全域を失い塹壕で作った防衛線で防いでいる状況であった。

そして、今日二回目の戦争開始から数えきれない程の大量突撃は全滅と言う結果で終了した。最初の頃は神星ルドワ帝国からの反撃があったが塹壕にいる大量の兵士に押し切られ現在は膠着していた。

「…将軍、今日も戦線は膠着したままですね」

塹壕の一番奥にある指揮官所から戦線の様子をみていた副官は隣に座る将軍にそう声をかけた。既に帝政シナの死傷者数は他国より位が一つ高い程いた。そのほとんどが今日の様な大量突撃による死者でありこの戦線に膠着してから死者以外は出ていない状況が続いていた。

「ああ、だが我が国は他国より技術は低い。質で対抗できない以上我々の十八番である大量突撃を行うしかない」

「しかし、このままではいずれ兵がいなくなってしまいます。現在ですらルーシ帝国の国境線から引き抜いているのですし」

ルーシ帝国は神星ルドワ帝国に宣戦布告を受けていたがそれでは間には葦原中国や帝政シナがいる事で危機感はなくヨーロッパ方面で領土拡大の機を狙っている状況だった。

「かの国が兵を送ってくれるだけでも違うのだがな」

神星ルドワ帝国の脅威を理解していないルーシ帝国に将軍は苦笑する。どちらにせよ将軍は最初からルーシ帝国を
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