暁 〜小説投稿サイト〜
不可思議な館
第五章
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「そしてです」
「左様でしたか」
「そして踏破されたので」
「報酬がですか」
「出ますが」
「それでは」
「今からそれをお出しします」
 こうして二人は報酬も受け取った、小雪はその報酬を受け取ってから市長の前を後にしたがここでだった。
 共にいる愛にこう話した。
「折角やし」
「あっ、テーマパークもやね」
「この場所自体もな」
 まさにというのだ。
「楽しまへん?」
「ええね、こっちの世界でもテーマパーク出来てきてるね」
「ほんまにね」
「地下世界でも」
 そうなっているというのだ。
「文明が進歩してて」
「平和になって皆が豊かに出来て」
「娯楽も楽しめる様になって」
「そうなってきたさかい」
 それでというのだ。
「ほんまにね」
「テーマパークも出来てきて」
「それで」 
「あるならやね」
「楽しもうな」
「そやったら」
 愛も笑顔で頷いて二人でテーマパークの中で楽しんだ、その後で。
 テーマパークの喫茶コーナーにビールがあるのを見て小雪は愛を今度はそちらに誘いをかけた。そうしてだった。
 フランクフルトにハンバーガー、ラーメン、お好み焼きに焼き餃子を注文してだった。デザートはクレープを注文し勿論ビールも頼んだ。
 そうしてそういったもので乾杯して飲んで食べているとだった。
 小雪の手にあるものが宿った、ここで小雪の心に言葉が語り掛けてきていてそうしてだった。愛にその言葉をそのまま話した。
「これは聖十字架で」
「愛ちゃんの新しい神具やね」
「持ってるだけであらゆる属性の攻撃から守ってくれて」
 フランクフルトを食べつつ愛に話した。
「そしてな」
「さらにやね」
「傷付いても徐々に怪我を回復させてくれる」
「そうさせてくれるんやね」
「凄い神具やね」
 その銀の十字架を手にしている小雪にだ、愛も話した。
「それはまた」
「うん、それに」
「さらにやね」
「私自身神託を適えて」
 それでというのだ。
「全体的に一回り強うなったわ」
「そうなったんやね」
「有り難いことに」
「それは何よりや」
 愛はお好み焼きを食べつつ自分のことを我がことの様に喜んで応えた。
「ほんまに」
「うん、それで」
 小雪は今度はビールを飲んだ、そのうえで愛にさらに話した。
「私達のやることはね」
「これで終わりか」
「ちゃうから」
 だからだというのだ。
「この世界を救うことが目的やさかい」
「それでやね」
「ここで終わったと思わずに」
 愛にさらに話した。
「先に進もうな」
「そうせなあかんな」
「今はここで楽しんでるけど」
 テーマパークの中でというのだ。
「それが終わったら」
「もうその時は」
「次の場所に行こうな」
 こう愛に話した
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