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不可思議な館
第四章
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「やっぱりな」
「諦めた時は」
「そこで終わりやで」
「ある漫画で言うてた通りやな」 
 愛は自分達が起きた世界のその漫画の話をした。
「ほんまに」
「あの漫画の言う通り」
「そうやね、ほな」
「無理かって思っても」
「そうした時こそ」
 まさにというのだ。
「頑張ってな」
「やっていくことやね」
「そうすることやね」
「そう、踏破っていうからには絶対に出口はあるから」
 このことは間違いないからとだ、小雪は愛に話した。
「扉開いてな」
「お部屋に入ってく」
「そうしよな」
 小雪は言いつつ今自分達がいる客室の前の扉を開いた、するとそこにはテラスがあったので戻った。するとそこは研究室でポイズンタートルがいたのでまた戦闘になった。
 二人は部屋を巡っていき戦闘も数多くしていった、だがそれこそ何百という扉を開いて部屋や廊下に入り。
 ようやく出口に出た、すると市長が驚いて言った。
「いや、まさかです」
「大変でした」
 小雪は洋館を出てから自分達がそこを踏破したと聞いて驚いて迎えに来た市長に対して確かな声で話した。
「何百もの扉を開いて」
「戦闘もですね」
「してきましたけど」
「それでも踏破されましたね」
「はい」
「それが信じられません、この洋館はランダムで」
 それでというのだ。
「お部屋が変わり出口に着くのも」
「ランダムですか」
「流石に五百で」
 扉をそれだけ開くと、というのだ。
「着ける様にしていますが」
「五百ですか」
「お二人はそのマックスでしたね」
「五百でしたか」
「それだけ開いていました」
 そうだったというのだ。「本当に」
「そうでしたか」
「ですが」
「踏破したから」
「驚きを隠せません」
「それで踏破した人は」
「お二人がはじめてです」
 そうだったというのだ。
「これまでの方は」
「どなたもですか」
「リタイアされていました」
「そうでしたか」
「ですが」
 それをというのだ。
「本当にお見事です」
「そう言ってくれますか、ただ」
「ただ、とは」
「どうして洋館は扉でランダムに部屋が変わっていたのか」
 小雪はこのことについて市長に尋ねた。
「そのことがです」
「ああ、そのことですか」
「死ねば入り口に戻されるというのも」
「復活は高位の僧侶の方がしてくれて扉を潜るとお部屋がランダムに変わることは」
 市長はこのことも話した。
「精霊にしてもらっています」
「そうでしたか、そうではないかと思いましたが」
「予想通りですか」
「はい」 
 その通りだと言うのだった。
「私も精霊使いでして」
「そうしたことはですか」
「考えが及びましたが」
「精霊使いの方を雇って」
 小雪と同じ者もという
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