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デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第二十二話「来禅高校修学旅行・U」
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一日で捕縛対象者がいる島に到着します」

『…』

『えっと、大尉は分かったって感じだよー』

初老の男の言葉に返事をしたのは少年の声だった。決して大尉と言われるには適さない声は喋らない大尉に代わり返事をした。

「現在我が艦はアメリカやオセアニア諸国の目をかいくぐるため不可視迷彩(インビジブル)を展開し無音航行で進んでいる。その為多少遅れがちになるがそれでも明日の夜には遅くても到着する。そのつもりでいてください」

決して一つの艦を預かる艦長が大尉に対していうとは思えない下手に出た口調。知らない者が見れば驚く光景だが彼ら(・・)の中では決して珍しくない、それどころか当たり前とも言える光景だった。

『…』

『りょうかーい。大尉もそれで了承しているよー』

「艦長!捕縛対象者がいる島に異変が…!」

「何?」

艦長は艦橋下段にいるオペレーターの言葉にメインモニターを見る。そこには先ほどまで映っていた士道の画像は無く代わりに士道がいる島、或美島の全域を映した映像があった。

その映像には普通ではあり得ない速度で島を包むように動く雲の姿があった。それを見た艦長は「この任務、もしかしたら一筋縄ではいかないかもしれないな」と呟くのであった。

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