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おっちょこちょいのかよちゃん
15 秀才の兄、病弱の妹
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ンドセル置いてっちゃったね」
「またおっちょこちょいしちゃって・・・」
「いや、山田はわざとランドセルを置いてったのかもしれないよ」
「え?」
「ランドセルがあると走るのに大変だし、嘘つきとも思われたくないからじゃないかな」
「そうかもしれないねえ〜」

 かよ子は家に帰ると机の中にしまった羽根を取り出した。母にランドセルを忘れて「もう、何やってるのよ」と呆れられたが、家に出るとすぐ羽根を巨大化させ、飛び乗り、長山の家へと向かった。

 かよ子が戻ってきた。それも空を翔んで。
「あ、かよちゃん!」
「ごめん、遅くなって!」
「うわあ、そらとんでる・・・!」
 小春はかよ子の飛行姿に見とれた。
「小春ちゃん、この羽根に乗って紫陽花見に行こう!」
「うん!」
「ねえねえかよちゃん、アタシも連れてってよお〜」
「うん、皆で行こうよ!」
 かよ子は羽根に小春の他、まる子、たまえ、とし子、そして長山も乗せた。羽根は人数に問題なく翔んで行った。そしてかよ子達は紫陽花が咲く場所を上空から探した。
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