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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第7話 勇ましき姫は、処女喪失に乱れ狂う
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剛剣は、全て挿入(・・)され――その先端はすでに、愉悦と征服感に打ち震えている。

 男を受け入れてしまった「聖域」からは、一筋の鮮血が滴り落ちているが――その痛みなど、とうに押し流されていた。

「ジ、ジルッ……あぁっ……!」
「あぁあぁッ! は、ぁあぁあッ……!」

 絶望に打ちひしがれ、膝をつくアリアレイテ。そんな母を気遣う余裕もなく、ジルフリーデは未知の感覚に全神経を翻弄されたまま――驚愕の表情で、天を仰いでいた。

「ふふふっ……はぁッははははッ!」

 そんな彼女の痴態に、アンジャルノンは歓喜の声を上げ。その「聖域」に深く沈み込んだ剛剣を、さらに強く反り返らせる。

「うはぁあんッ!」

 それに反応し――雷に打たれたかのように腰を跳ねさせ、ピンと伸ばした足の指先を、痙攣させながら。
 オスの剛剣を絞って(・・・)しまう彼女の肢体は――すでに、「彼の形」を覚えさせられていた。

 ――かつて、聖国の姫君として生を受け。悪辣な帝国軍に祖国を奪われ、母を穢された彼女は。勇敢に剣を取り、仲間達と共に「正義」を掲げて戦ってきた、ジルフリーデは。

 この日、アンジャルノンという「悪」に敗れ――処女喪失(・・・・)の瞬間を迎えた。

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