暁 〜小説投稿サイト〜
デート・ア・ライブ~Hakenkreuz~
第四話「対話の後で」
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
衝撃と共に弾が吐き出され寸分違わずナイトメアの額を貫いた。普通なら即死の一撃を受けたはずだがナイトメアの顔には笑みが浮かび彼女の顔には苦虫を噛み潰したような表情が浮かんでいた。

「全く、いきなり発砲なんて淑女に有るまじき行いでしてよ」

「お生憎様、私は今まで自分を淑女と思った事は無い。目的の為ならあらゆる事をした私は既に淑女とは言えないもの」

彼女はリロードを終えると後方に向けて放つ。本来なら何もないはずの空間から骨董と言われても可笑しくない短銃が現れ発砲した。撃ちだされた弾は彼女の放った弾にぶつかりお互い関係な方向に弾かれた。

「…随分器用な事をするのね」

「ふふ、この位造作もない事ですわ」

体を後方へ向けた彼女の先には先ほど額を撃ち抜かれたはずのナイトメアの姿があった。しかし、ナイトメアの能力を知っている彼女はさしたる驚きを見せず小銃をリロードするとナイトメアに向けた。

「もう一度だけ言うわ。ここから消えて。一応ここは私の拠点なの。あなたに近寄られたくないの」

「もし、従わないと言ったら貴方はどうしますか?」

「簡単よ。分身体を全て殺し尽し本体も殺す」

「そうですの…」

ナイトメアは暫く薄く笑みを浮かべていたがやがて観念したように身を翻す。

「分かりましたわ。今日の所は御暇しましょう。ですが、私は暫くここ(天宮市)を拠点にしますのでもし道端で出会ってもいきなり撃つ様な事はしないようにお願いしますわ」

「貴方は私を何だと思って言うの?」

彼女は心外とばかりに顔を歪めるがナイトメアは可笑しそうに笑いながら影の中へと消えていった。暫くは小銃を突き付けていた彼女だったがナイトメアの気配が消えたことで漸く小銃を降ろすと隅に座り目を瞑った。自分の目的を思い出しながら。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ