暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
父と娘と男と女A
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
<グランバニア>
ビアンカSIDE

昼も過ぎ、リュカは娘達相手に本を読んであげている。
母親が複数居る事を除けば微笑ましい風景だ。
「ただいまー!連れてきたわよー!」
ポピーを先頭に、疲れ切ったティミーが入ってくる。
そして………その後ろからヘンリー様!?嘘!!?

「な!!?まさかヘンリーがポピーに手ぇ出したのか!!?」
驚愕の表情で立ち上がるリュカ。
「お、俺じゃない!お前と一緒にするな!!…俺の息子だ!お前の娘の相手は…」
よく見ると更に後ろから躊躇いがちに入ってくるコリンズ君が…

「あの…お、お久しぶりです…リュ、リュカ陛下…」
「…………………………」
心底困っている様子のリュカ。
こんな表情初めて見るかも…

「………コリンズ君……」
名を呼ばれビクッと身体を震わすコリンズ君。
かなり緊張している様ね…当たり前か…

「……はぁ……で…僕の娘の具合はどうでしたか?」
えぇ〜!!!?
「ちょっと、リュカ!最初の質問がそれってどういう事よ!」
「だって気になるじゃん!ヤっちゃったもんはしょうがないし…取り返しのつかない事だし…」
だからって…

「最高に決まってるでしょ!私なんだから!!」
ちょっとポピー…
「何なんだこの親娘は!?」
ヘンリー様の言葉に反論できない。

「コリンズ!お前本当にこの娘で良いのか?」
言葉は辛辣だけど表情は笑顔…親友の娘って事で嬉しいみたいね。
「……リュカ陛下!い、いえ…お義父さん!」
コリンズ君、声裏返ってるけど真剣な様ね。

「娘さんを…ポピーを僕にください!必ず幸せにしてみせます!」
さすが男の子!良く言ったわ!
ポピーも嬉しそう。
「え〜…ヤダ〜…」

はぁ!?
この流れ、違うでしょ!!
優しく容認するのが父親でしょ!!

「あら!じゃぁ…セフレ決定ってこと!?まぁ、お父さんの周りにも居るからねぇ…結婚はしてないけど子供を産んだ女性が沢山…それと同じって事ね!」
「それもヤダ!」
「勝手ねぇ〜…じゃぁ、どうすればいいのよ!」
「コリンズ君はどうすればいいと思う?」
「え!?お、俺ですか…!?えっと…あ、あの…」

あ!リュカとポピーの表情が人の悪い表情に変わった!
二人とも碌な事を考えてないわ!
「どうやらコリンズ君はポピーの事を愛してはいないらしい!」
「違…「どうせアレだろ!ポピーの方から襲う様な形でヤちゃったんだろ!?」
うん。この場にいるみんなが頷いた。
一人を除いて…

「お父さん!そんな事無いよ!コリンズ君は真剣なんだ!僕、相談された事もあるんだから!」
ティミーは良い子ね。
親友を庇ってる。
でもね…リュカとポピーには通用しないわ。
その事も計算済みのはずよ。


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ