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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第11話 想い
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この問題は、これで終わりだな。やっと。さて、あんまり泣いてるところに居るわけには行かないし。黙ってさっさと席をたつ。出来るだけ気配を殺して行ったし、皆は高町隊長と、ティアナを見てるから多分問題ない。

 ――すぐに確認をとろう。

 そう思って隊舎を出て、海沿いのテーブル付きのベンチに座ってると。そこから優夜と煌が黙どかっと座って、時雨と奏、震離が向かいの席に座った。離れた場所にあの場から遅れて付いてきたもう一人が居るけれどそれは置いといて、さて。

「正直に聞く。感づかれたって気づいたのは?」

 そう言って、手を上げたのは震離だけだ。まぁ、そうだな。それは仕方ない。

「……そうか。じゃあ今回の件全員聞いたな?」

「……」

 皆にそう聞くと、無言で首を縦に振った。

「じゃあ、まだ仮定だけど。今回の件。既に「アイツ」が動いてたと思う。そして俺が情報を流してることに、六課陣営が気づいたと思うんだ。最近送ってこいって催促されて、実行したしな」

 皆の目が鋭くなる。俺も皆に見せないように拳に力が入るのが分かる。
 
「はい。それは響が上官侮辱して明けだったからという線はない?」

「それもあるが、だったら何故俺だ? 奏だけでも……俺だけでも良かった。前者なら何も思わないし、後者なら疑問をいだいて質問した。
 もっと言えばだ。上官に文句垂れた奴を連れて行くとは思えないんだよな。命令を効かない恐れがあると判断されて。
 少なくとも俺だったら、そいつは今日は使わない。士気に関わるからな」
 
 考えられることは沢山あるが、それなら震離も含まれててもおかしくないのに、割と放任気味だ。対して、俺と奏の配置はニコイチの上に、大体奥まった場所だった。よくよく考えれば妙なところだ。
 セット扱いかと思えば、今までもどちらかと言えば奏と震離でペアを組ませて、俺は指示をっていうのが多かったのにここに来てからだ。奏とタッグを組むことが多いのは。
 
「……ちなみに聞くが響よ? アレ、大丈夫なの?」

 と、優夜が指差すのは、あの場から付いてきた人が居るであろう場所。

「まぁ、大丈夫。俺ら……や、俺以外は中立だって認識してる人だし」

 一瞬間を置いて、全員の顔が青くなった。
 まぁだよね、としか。

 現状で話せることを、ちゃんとあの人にも聞こえるように皆に話して同時に伝える。
 下手をすると……いや、俺が六課から異動の可能性も大いに有りだと。


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