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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第10話 信じる理由
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車場に俺の血? しかも決して少なくない量が? え、なにそれ怖いし。それ以上にさ。
 
 確実になんか疑われる……というか、少なからず思われるよね?
 
 なんて考えてると気がつきゃホテルのロビーまで来てて、ふと流されてたニュースが目に入って。
 
 ――あぁ、やっぱ何かがあったんだなぁと。
 
 目眩がするほど頭が痛くなりました。
 
 

――sideはやて――

「……そんなん。冗談じゃない!!!」

 本局の上層部から通信が来たかと思えば、とんでもない事を言い出しおった。
 
 ホテル・アグスタが襲撃された事件は、無人兵器を使用されたが、その場を警備していた機動六課の手により、無事に(・・・)鎮圧処理されたということにする、と。
 
「現に重体一人、重症一人を出しているんです! アンノウンはガジェットと共に出てきた以上それは!」

『……聞き分け給え八神君。それ以上に教会のガルサ氏は無事で、カレドヴルフ・テクニクス、ヴァンデイン・コーポレーション。無限書庫のスクライア司書長にも怪我がなく、他のゲストも無傷である以上……無事に(・・・)鎮圧処理されたで良いではないか』

「それは!」

『それとも。圧倒的な敵がおり、エース・オブ・エース(高町なのは)が所属する機動六課は辛くも勝利しこれを処理。とでもマスコミに流せば君は満足なのかい?』

「……ッ!?」

『それに君たちというカードがあったからこそ。敵はホテルまで来なかった。だから引き下がったと解釈することも出来る。違うかい?』

「それは結果論です! あの時、出撃出来ていれば……」

『とにかく。あまり世間に……ミッドに不安な情報を流したくないのだ。ただでさえゲイズ中将と仲が悪いのだから。
 この話はこれで終わりだ。失礼する』

 一方的に通信が切られ、個室には痛いほどの静寂が包まれる。
 
 本局の上層部が決めたこと。それは流と震離が敗北したという事実の隠蔽。
 オークション会場を襲撃こそされたが、何の問題もなく。管理局は強いという事実のみを全面に押し出すことにしたということ。

 意味は分かる。自身の固有戦力(・・)以外にも、教導隊の若きエース(なのは)若手執務官のエース(フェイト)が居る以上、そういう役割を背負わされると。
 
 そして、それは既に……管理局にいいように捩曲げられた捏造情報を公開されているという事を……二人は切り捨てたということを。
 
 分かっている。
 それが組織で、これが現状なのだと。既に決定は下され、もう覆らないと分かっていても。
 
「……あんまりやないかぁっ!」

 白いものでも黒と言えば、それは黒になる。それが組織であり、今の管理局である。
 
 本
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