暁 〜小説投稿サイト〜
俺様勇者と武闘家日記
第1部
ロマリア〜シャンパーニの塔
危険な盗賊退治(シャンパーニの塔にて)
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てしまう。
「くだらねぇな」
 言い放ちざまに、蹴りを一発。鳩尾にもろに当たり、ナギはその場に崩れ落ちた。
「おいおい、もうお終いかよ」
 あのナギが、一発で倒れるなんて……! 私の歯はガチガチと鳴り、体の震えも一層増した。
 でも、私が倒れれば、今度はシーラが標的にされる。いや、それどころかひょっとしたらシーラだけさらってどこかに逃げるかもしれない。私はさっきの盗賊の顔が脳裏をよぎり、恐ろしい想像をしてしまった。
 ああ、もう、こうなったら行くしかない!!
 私は玉砕覚悟で、カンダタの懐めがけて突っ込んだ!!
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