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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第1話
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表情で頷き、セレーネが呟いた推測を聞いたエリスはかつての出来事を思い出した。

「リィン様達が”戦場”で手柄を挙げ続ければ、自ずとリィン様達の地位も高くなるでしょう。―――それこそ、”戦後のエレボニアの処遇について口出しできる権限の地位”に就ける可能性もありえますわ。」
「た、確かにその方法ならばエレボニアを滅亡させる事を防ぎ、アルフィン殿下を救う事もできると思いますが、その為には…………」
「……………………俺達が”エレボニア帝国征伐”で手柄を挙げる――――領邦軍、正規軍関係なくエレボニアの多くの兵達や軍の上層部に貴族、更には”アルノール皇家”の方々を殺害、もしくは捕縛する必要があるという事か…………」
「そ、それは…………」
メサイアの推測を聞いたセレーネは不安そうな表情をし、複雑そうな表情で呟いたリィンの推測を聞いたエリスは辛そうな表情を浮かべた。
「…………リィン様達の場合皇族はともかく、兵や軍の上層部、貴族に関しては”殺害”でなければメンフィル帝国はリィン様達の忠誠を疑う可能性も考えられますわ。リィン様達はメンフィル帝国に許可も取らずに”他国”であるエレボニアの内戦終結に貢献した事から、リィン様達を親エレボニア派―――戦争相手であるエレボニアの為にメンフィルを裏切る可能性がある人物達として見ているかもしれませんし…………」
「そ、そんな…………確かにエレボニアの方々は私達にとって大切な方々ですが、幾ら何でも祖国であるメンフィルを裏切るような事は私達はしません…………!」
「…………だけど、それをメンフィルに証明する”方法”は今の俺達にはない。そして俺達の事を信用してもらい、エレボニアの滅亡を防ぎ、アルフィン殿下を救う為には”エレボニア帝国征伐”にメンフィル帝国軍の一員として参戦して、数多のエレボニアの兵士達や軍の上層部、貴族の命を奪わなければならないという事か…………」
メサイアの指摘を聞いて悲痛そうな表情を浮かべたエリスは反論し、複雑そうな表情で呟いたリィンは静かな表情になってその場で考え込んだ。

お前らは……まっすぐ前を向いて歩いていけ……ただひたすらに…………ひたむきに…………前へ…………へへ…………そうすりゃ…………きっと……………………

「…………………………………………」
「兄様…………?一体何を―――」
”煌魔城”でのクロウ―――”大切な友”の”遺言”を思い出したリィンはその場で目を伏せて黙って考え込んだ後決意の表情になって、懐から”Z組”の生徒手帳とARCUSを取り出して取り出した手帳とARCUSを見つめ、それを見たエリスが不思議そうな表情を浮かべて声をかけたその時
「八葉一刀流―――”四の型”紅葉切り。」
手帳とARCUSを放り投げた後その場で太刀を抜いて二つに向かって剣技を放った。す
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