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人徳?いいえモフ徳です。
三十七匹目
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むー…」

気づくとシャクティに後ろに引かれていた。

ふわり、とシャクティの漆黒の翼に包まれる。

「きつね君は私のもの」

「そんなに妬くなシャクティ。俺はシラヌイ君を取ったりしないから」

「第五師団長殿。狼の死体は放置でいいですか?」

「構わない。他の獣が食べるだろう」

さっきからシャクティが尻尾をモフモフしてる。

狐になれって急かされているようだ。

獣化してシャクティの腕の中で丸くなる。

「では、リベレーソに帰るとするか」

「きゅ!」











リベレーソに戻り、ギルドに顔を出す。

「こんにちはシラヌイ君」

「おねーさんおねーさん。この子の冒険者登録をしたいんだけどいいかな?」

「ええ、いいわよ」

シャクティはギルドに登録してなかったらしいので、登録を済ませる。

「シラヌイ君。この子の昇級試験はどうする?」

「また今度でいいや。あ、あと狼の尻尾を引き取ってもらえる?」

「はい大丈夫ですよ」

ドサッと狼の尻尾を出すとお姉さんの顔がひきつった。

「自分でやったの?」

「僕とシャクティだよ」

「そ、そう。すぐに換金するわ」

お姉さんからお金と証明書を貰い、ギルドを出……………………られなかった。

「おいそこのガキ」

ギルドの扉の前で道を塞ぐ巨漢。

「何でしょうか」

まぁ、”何時ものこと”だ。

「どうやってあんな量のウルフを狩った」

「僕が魔法使いだから」

「お前が? ぎゃははははは!」

何こいつ面倒くさい。

「邪魔。ジェネレートウォータライトキューブプリズン」

顔だけ出して氷のキューブに閉じ込める。

キューブの横を通って外に出ると、第五師団長殿が待っていた。

「見事な物だな」

「あれが一番簡単なんですよ」

「そうか。では送っていこう」

家に着くまでシャクティのモフモフの翼に包まれながらモフモフされてた。






「ではな、きつね君」

「ばいばい。シャクティ」
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