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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第17話:Sigma Palace
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いと…俺を憎いと思うならお前の真の力とやらを見せてみろ!!」

ライドアーマーのマニュピレーターがエックスを握り潰そうと、力を込めていく。

「ぐわああああああ!!!!」

エックスの絶叫が部屋に響き渡る。

老人から与えられた強化アーマーによって嘗ての時とは比較にならない程の防御力を得たが、それはこの状況では苦しみの時間を伸ばす物でしかなかった。

「エックス…!!」

激痛に震える体を叱咤し、起き上がろうとした時にゼロよりも先に行動を起こした人物がいた。

それはライドアーマーの背にしがみつき、エックスを救出する。

「ルイン!?貴様まだ動けたのか!?ええい、離れろ!!」

ライドアーマーを動かし、ルインを振りほどこうとするが、ルインはライドアーマーにしがみついてライドアーマーのビームコーティングを施されていないバーニアにバスターを向け、チャージする。

それを見たエックスとゼロが叫んだ。

「止せルイン!!そんな至近距離で撃ったらお前まで巻き添えを喰らうぞ!!」

「ルイン!!」

「ごめん…エックス、ゼロ……負けないでね」

そのままチャージショットが放たれ、ライドアーマーのバーニアに炸裂した。

直撃を受けたバーニアから誘爆を起こしてライドアーマーは大破し、エックスとゼロは両腕が肩から吹き飛んでアーマーがボロボロになったルインがまるでボールのように吹き飛んでいくのを見た。

倒れ伏す彼女の姿を見た瞬間、エックスの表情は凍りついた。

「あっ…ああ…うあああぁっ!!」

エックスの双眸からとめどめなく涙が溢れ出し、エックスは急いでルインの元に駆け寄る。

「しっかり…しっかりしてくれルイン!!」

「エッ、ク…ス……ごめ、ん…ね…一緒に…戦えなくな…っちゃった…」

「もう喋らないでくれルイン!!直ぐに…直ぐに治療を…」

「そん、な…暇はない、よ…エックス…まだ…VAVAは…倒れて…ない…」

「何!?」

エックスがライドアーマーの残骸の方を見遣ると、爆発に巻き込まれたにも関わらず無傷のVAVAが現れた。

「馬鹿な奴だ。早まった真似をしなければまだ長生き出来たものを……無駄死にしやがって」

「何だと…!!」

「ルインが命を懸けたというのに…それを!!」

彼女の行動を侮辱する発言にエックスとゼロが怒りに震える。

「何度でも言ってやる。そいつはただの無駄死にした負け犬だ」

その一言はエックスを激怒させるには充分すぎた。

「VAVA…お前だけは許さない!!」

ヘッドパーツのクリスタルが光り輝き、蒼い光を身に纏うエックス。

その時、バスターの内部で何か外れたような気がしたエックスはチャージを終えたバスターを
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