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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
ばんさん
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まり大丈夫じゃない。心臓がバクバクいってる…まだインファントドラゴンと戦う方がマシ…………」

方向性の違うドキドキだが、やっぱり戦う方がマシだ…。

「食べようか、リリ」

体を起こして、ナイフとフォークを持つ。

「取り敢えずステーキ切るから好きに食べて」

「う……肥りそう」

「このステーキは寧ろ痩せるよ。ステーキの脂より消化の為のエネルギーの方が多い位さ」

「そうなのですか?」

「うん。赤身の肉はね。脂身は肥るけど」

だけど、まぁ……。

リリはもう少し肉着けた方がいいかもね。ちょっと軽すぎるし」

一昨日抱えたリリの体はとても軽かった。

栄養が足りてるか不安だ。

「デリカシーないですよ」

「デリカシーなんて健康の前には塵も同じだよ」

「むぅ…」

取り皿にパエリアを取る。

パラパラしたタイプの米だ。

僕の中の彼の記憶がモチモチの米を所望してるけど…しかたないかな。

「ほら、リリ。食べて食べて」

「あ………はい」

リリの分もパエリアをよそってあげ、スパゲッティを盛る。

「あの…こんなにたべられません」

「ん? その時は僕が食べるよ。今日は動いたからねお腹がすいてるんだよ」

リリはとても少食だった。

胃が小さいのだろう。

ふむ……リリルカ・アーデ……。

身なりは…悪くない…。

言動も丁寧だ。

でも、何か違和感が…ちぐはぐな感じがする。

少し、調べてみるかな…。
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