暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2287話
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がそう告げ、何人かが思わずといった様子で息を呑む。そして……

「リーブラから通信です」
「出せ」

 オペレーターの言葉に、ブライトが短く命令する。
 その言葉に従い、映像モニタに1人の人物が映し出され……

「え?」

 その映像を見たブリッジメンバーの誰かが小さく疑問の声を口にする。
 いやまぁ、それはしょうがない。何故なら、映像モニタに映し出されたのは仮面を被った相手……量産型Wだったのだから。
 基本的に、リーブラだけではなくバルジやニヴルヘイムも、月の周辺を移動している間は量産型Wとバッタ、コバッタ、メギロートといったような者達で運用されている。
 その中で、相手と直接会話を出来る存在は量産型Wだけである以上、こうしてリーブラとの通信で量産型Wが出てくるのは当然だった

『事情は聞いている。こちらの指示通りの航路でクレイドルに降りるように』

 感情を感じさせない、そんな声音。
 いやまぁ、量産型W何だから感情の類は存在しないと俺は分かっているのだが、ホワイトベースにいる中で驚いてないのは……誰もいないな。
 メリルも驚いているのは、やはりルナ・ジオンが建国されてから月に行った事がないからか。
 リードは何故驚いている? と一瞬思ったが、考えてみればルナツーを占拠したのは、あくまでもルナ・ジオン軍だけでだ。
 そこで量産型Wの類とかは使われていない筈で、それを考えればリードが量産型Wを見るのが初めてでもおかしくはない。

「ブライト」
「っ!? あ、ああ、分かった。……ミライさん、向こうの指示通りに」

 俺の声でブライトが我に返り、ブライトの声でミライが我に返る。
 そうしてホワイトベースが動き始めると、挨拶の類もないまま唐突に通信が切れた。

「なっ!?」

 そんな量産型Wの態度に不満を露わにしたのは、リード。
 まぁ、大尉という立場にある自分に対し、何の挨拶もないままいきなりこのような態度を取ったとなれば、それを不満に思うのも当然だろう。
 それでも不満を直接口にしなかったのは、ルナ・ジオンの人間と考えられている俺とメリルがブリッジにいるからというのと、ルナツーの戦いでルナ・ジオン軍の強さをこれでもかと見せつけられたというのが大きい。

「あー、一応言っておくけど、あれは量産型Wといってシャドウミラーから借りている人造人間……人型の機械のようなものだ。ルナツーにはいなかったのか?」

 リードの様子から見て、恐らくいなかったのだろうと思いつつ、尋ねるが……

「人造……人間……?」

 どうやら俺が思っていた以上のショックを与えてしまったらしい。
 一応この世界でも、ジオン軍のニュータイプ研究とか、そっち系の技術はあるんだが……連邦軍だからか?
 まぁ、
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