第10話:リリスモン
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「おうっ、お任せ!!」
「スパロウモン、お前は確かに強いデジモンだよ。でもお前の強さは圧倒的なスピードがあってこそだ。そのスピードが封じられたお前は…そこらの雑魚とてんで変わらないんだよ!!喰らえ、ブイモンヘッド!!」
落下の勢いをプラスした頭突きはスパロウモンの脳天に炸裂し、地面に叩きつけた。
「ブイモン、テイルモン!!そいつを抑えてくれ…」
「痛てて…この、放せ!放せよ!!」
「放せと言われて放す馬鹿がいるわけないでしょ!!」
「放したら何をするのか分かってるからな!!」
ブイモンとテイルモンがスパロウモンを抑え込む。
「(やれやれ!子供達は暢気なものだっ…こちらはそんな常識の通じない怪物の相手をしているというのにね)ぬうん!!」
肩のブレードで異形の魔獣を引き裂いたダークナイトモンは即座にリリスモンの方を見遣るが、リリスモンの姿が見えない。
「(!?リリスモンは…)」
闇に紛れ込んで、ダークナイトモンの死角を突き、毒爪を向けるリリスモン。
ダークナイトモンは何とかリリスモンの接近に気付き、槍を突き出すが。
「むうっ!!」
互いに距離を取ると、リリスモンの毒爪を受けた左腕から煙が出る。
「(!っ…いかんなこれは)」
ダークナイトモンは片手で印を結ぶと即座に毒爪を受けた左腕を切り落とす。
「わっ!?何だこいつ自分の腕を…!!?」
シャウトモンがダークナイトモンが切り落とした腕を見たのと同時に、切り落とした腕が腐り溶けた。
「ひえーっ!!」
「く…腐って溶けちまったぁ!!?」
スターモンとシャウトモンが腐り溶けていくダークナイトモンの腕を見て後退する。
「(あらゆる物体を腐食する魔性の毒爪、ナザル・ネイル…もう数瞬処置が遅れれば、全身を蝕まれ命はなかった…!!やはり怖い相手だ三元士とは…この私が片腕と引き換えに報い得たのが…)」
リリスモンは右手で左の頬に触れていた。
あの時のダークナイトモンの槍が掠っていたのだ。
「きっ…傷っ…わっ…私の顔にっ…傷をっ…!傷をおおおおおお!!!!」
激怒したリリスモンの力が暴走を起こし、暴走した力は時空を裂いた。
「何!?」
「うわわわわ、何だあっ!!?」
「身体が引っ張られる〜っ!!」
「や…奴の怒りが時空を裂いたのか!?」
「あ…あれに飲み込まれたら帰って来れませんわよ!!」
「というか…放っておけばこのゾーン全体が吸い込まれて消滅するな。」
「嘘おおん!?」
ダークナイトモンの言葉にシャウトモンは驚愕する。
「やれやれ…女のヒステリーは怖いものだがここまでくると…」
怒りを発散して正気に返り、リリス
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