暁 〜小説投稿サイト〜
ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十八話  BARDIEL その2
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 粘菌型の使徒バルディエルは、戦艦火龍、エヴァ参号機と順に取りつき…、そして今はネルフ本部を覆っている特殊装甲板の下にある配管に取りつき、ネルフに侵入しようとしていた。
 取りついた物を自在に作り変える能力を持つバルディエルは、配管を作り変え、蛇のような姿へと変じた。
 軟体の身体を巧みに操り、狭い隙間を潜り抜け、ネルフ本部へと向かっている途中だった。
 参号機の時にコアを潰されたことと、さすがに三度も取りつくものを変えたため、これ以上は劇的な変化はできないが、アダムのもとへ行くには十分だと判断した。
 しかしバルディエルは、ふと立ち止まった。
 進んだ先に誰かが待ち構えている。

 小さい。
 集団だ。
 リリンだ。
 しかし、なぜだろう?
 先頭にいるリリンは小さいのに大きく見える。……ような気がする。

 バルディエルは、尾崎の姿を見て僅かにたじろいた。

「放水開始!」

 尾崎が手を上げると同時に、尾崎の後ろに控えていたミュータント兵士達がホースを構えた。
 猛烈に嫌な予感がしたバルディエルは、もと来た道を猛スピードで引き返し始めた。
 自分がさっきまでいた場所に水が流れ込んでくる。

 あの水(?)に触れたらマズイ!

 っという思考がアダムのところに行こうとする思考を上回り、とにかくバルディエルは水(?)から逃げた。
 しかしある程度引き返したところで後方に人間達の気配があるのに気づいた。

「撃てーーー!」

 光る弾(メーサー銃)を発射され、ATフィールドで防ごうとしたもののなぜか貫通した。
 以前の記憶(使徒マトリエル)から、これで一回死んでいることを思い出した。なぜ、すぐに思い出さなかった? 混乱してるからだ! 水(?)から逃げるので!
 人間達(ミュータント兵士)の襲撃にあい、バルディエルは混乱していた。
 自分よりもはるかに劣る小さい存在が、粘菌型の使徒である自分に勇敢に、それでいて策をめぐらせて挑んでくる。
 後方に水(?)、前方にメーサーの銃撃。
 逃げるならば…、下だ!
 配管を破壊し、狭い中をを軟体の身体を利用して潜り抜けて行く。
 ネルフ本部にさえ行ければ、アダムに会える。
 アダムに会って融合することが自分達、使徒の存在意義も同然だ。

 邪魔をするな、リリン。

 だだ広い通路の天井から落下したところで待ち構えていたのは、数台のメーサータンク。
「怯むな!」
「メーサータンク、前へ!」
「撃て!」
 ATフィールドを貫通し、メーサーの光がバルディエルの体を所々砕いた。
 他の部位で空いた部分を補修するとバルディエルの体は失った分だけ縮んだ。
 もう増殖するほど
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ