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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
68.親孝行ってどうやるの?
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息子夫婦と、孫にまで会う事が出来たのですから…」
母さんの目から涙がこぼれる…と同時に、嫌な感じが俺の肌に突き刺さる!
言い様のない嫌な感じ…そう…まるで父さんが殺された時の様な…!?
「もう、思い残す事はありませ。私が全ての力を投じて、魔王ミルドラースを次元の狭間に封印します!」
言い終わると同時に母さんは両手を高らかに掲げ、祈りの言葉を唱えだした!

しかし、何も起きない…
「!?何故!?」
驚く母さん!
俺の嫌悪感が頂点に達したその時!
「お〜っほっほっほ」
俺は笑い声と同時にドラゴンの杖を母さんの頭上に投げ付けた!
(ズガ〜ン!!)
母さんの頭上で弾け散る巨大な火球!

「おや?阻まれてしまいましたか…さすがはリュカ…やりますねぇ〜、お〜っほっほっほ」
俺のドラゴンの杖とゲマのメラゾーマが接触し弾けた衝撃で、祭壇から吹き飛ばされる母さん!
俺は慌てて母さんを抱き抱えると、第2第3のメラゾーマをバギクロスで牽制する。

「お前は相変わらず親子の感動的シーンをぶち壊すのが好きだな!」
俺は放心状態の母さんにベホマをかけ治療すると、声のする方を睨み悪態をつく。
「お〜っほっほっほ。子を思う親の気持ち。いつ見てもいい物ですからねぇ〜…つい壊したくなるのですよ」
周囲の影が一カ所に集まり一体の魔族を形成する。

「な、何故…私の力が及ばないのですか…!」
母さんは絶望を携えた表情でゲマの事を睨み続ける。
「お〜っほっほっほ。偉大なるミルドラース様が、何時までも貴女の手に負えると思ったのですか?」
「リュ、リュカ…お逃げなさ…この者を押さえ込むくらいの力は残ってます。私が…母が押さえ「イヤです!」
母さんは俺を見つめ言葉を無くす。
「(クス)言いませんでしたか。貴女の息子は反抗期なんです。帰れと言われたら帰りません。逃げろと言われれば戦います」
俺、カッコイイー!

「お〜っほっほっほ。勇ましいですねぇ、リュカ…しかし貴方の武器は私の足下にありますよ。どう、戦うのですか?」
………………………………………。
母さんに会えて…しかも、美しく若々しい母さんに会えて、はしゃいでました。
俺、武器ねぇーじゃん!!
どうやって戦えばいいの!?
魔法の虫けらピンチちゃんが、俺の周囲を飛び回るのが見える…

こう言う時はアレです…口八丁です。
「お前の様な汚物相手に、武器なんぞいらん!覚悟しろ、ゲロ!」
「!!私の名前はゲマです!物覚えが悪いですね!」
「わざとだよ、バ〜カ!そのぐらい分かれよ!」
俺は母さんをサンチョに託し、ゲマ相手に挑発を続ける。
怒り狂って襲いかかってくる様に挑発する…
が、ゲマはドラゴンの杖を左足で踏んだまま、メラゾーマを連発してくる。
ピンチちゃんが見える!

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