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稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
39話:会議
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ます。皆様のご了承を頂け、ようございました」

「男爵が誠実に説明してくれたこともあるだろうけど、実際問題、手塩に育てた領民を政府や軍に取られたくないという感情があるからねえ。辺境星域とキフォイザー・シャンタウ・フレイヤの各星域では徴兵もなくなるというのも大きかっただろうし」

次兄が継ぐことになるシュタイエルマルク伯爵家はフレイヤ星域の惑星ニプルヘイムに領地をもっていたが元帥号を得たときに惑星全てを領地とされた。フレイヤ星域にあるレンテンベルク要塞とリューデリッツ領のあるキフォイザー星域のガルミッシュ要塞にも辺境自警軍が駐留することになる。

「確かに私も地方行政官をしておりました折、軍に徴兵されてそれ以降、会えないという話が良くありました。そういう意味でも良きお話だったやもしれませんな」

「それで、内密の話とはどの話でしょう?今、男爵から内々の話となると心当たりがないのですが......」

男爵は少し悩むそぶりをしてから口を開いた。

「実はロイエンタール卿の事なのです。最近かなり精神的に不安定な状況が続いておりまして、よくよく聞くと、先年結婚したレオノラ嬢との間に生まれた男子なのですが、不貞相手との子だったとのことです。色々と堪えつつも生活を維持しておりましたが、最近、夫人が自殺したらしく、もう精神の限界という状態なのです」

「うーむ。私はプライベートには口を出さない主義だけど、それはさすがに良くないね。ロイエンタール卿は優秀な人材だし、静養して鋭気を養ってから復帰してもらえば良い。彼なら生活費に困ることもないだろう?」

「はい、そうなのですが、問題は残るご子息なのです。言葉を選ばずに言えば、レオノラ嬢のご実家、マールバッハ伯爵家なのですが、娘を売らなければならないほど財務状況が悪く、そこで養育するのもいかがなものかと......。ロイエンタール卿からの資金援助も打ち切られた状況ですし、あまり良い結果になるとは思えないものですから」

そこで男爵は一端区切り、言葉を続けた。

「当初は当家で預かることも考えたのですが、マールバッハ家からなにか働きかけられると跳ね返すことができません。そこで、リューデリッツ邸でお預かり頂けないかと。ご子息も生まれ、幼い方々の出入りも多いようですし、大奥様も年明けから御移りになられるとか。にぎやかな方が、心の癒えも早いのではないかと存じまして」

「うちは既に3人いるし、男爵の予測は当たるからね。ロイエンタール卿にもかなり成果を出してもらった借りがある。私としては異存はないが、話は通っているのかな?」

「はい。ロイエンタール卿としてはリューデリッツ邸でお預かり頂けるのであれば安心できるとのことでした」

「分かった、では帰宅次第、おばあ様とゾフィーには私から話を
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