暁 〜小説投稿サイト〜
稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
29話:次の事業
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
宇宙歴763年 帝国歴454年 11月下旬
アムリッツァ星域 第51補給基地
ザイトリッツ・フォン・ルントシュテット

兄貴の要塞建設現場視察から、早いものでもう7カ月。帰省を考えればそろそろ荷造りを開始する時期になった。正直、今でも軍人として前線に立つことに志向は向かないが、イゼルローン要塞の案件が無ければ、RC社の躍進はなかっただろう。そう考えると、戦争を終わらせるという観点と、なるべく犠牲を減らすという意味で、軍に在籍するかはともかく、軍のビジネスパートナーになるのは意味があるのではないかと思い始めた。

前世の記憶から、軍需産業というと、死の商人というイメージでどうも前向きに検討することができなかった。ただ、戦争によって生まれた必要を埋めるために開発された技術が、その後民間に流れ社会を便利にしてきたのも事実だ。

つまり終戦後に、民間でもそれなりのニーズがある、もしくはさらにニーズが増えるであろう事業なら、参入しておく価値はあるという事だ。

まず、RC社は投資会社であるが、実業は商社と星間輸送会社を併せた感じだ。これに新たな事業を足すとしたら、自分たちで運用する輸送艦を作る造船業か、契約している星域の生産量を増やす意味で農業・鉱業向けの機械の製造開発だ。

だが、戦後を考えると機械の製造開発は旨味が少ない。なぜならおそらく叛乱軍で使用されているモノの方が出来がいいからだ。戦後を帝国の勝利を前提に考えれば戦勝後に叛乱軍のメーカーを買収するなり、技術移転させるなりしたほうが効率がいい。
では造船業はどうか?一番のメイン商材は当然戦闘艦だ。この分野は利権もガチガチだし、不具合が生死に直結するため、新技術もかなり検証した上でないと導入は嫌がられる世界だ。収益化するまでは時間がかかるが参入できればしばらくは仕事が続くという事だ。そういう意味では、今のRC社とルントシュテット領を含めた辺境星域にとっても悪くない先行投資先だ。

なぜなら、領民の教育がやっと進みだした状況なので、仮にすぐに機械化を進めたところで、実際に現地で使いこなせる人材がいるのかというと残念ながらまだ時期早々な状況だ。自分たちで輸送艦を作りながら、戦闘艦の正式採用を目指す。長期計画になるが悪くないように思えた。

メイン商材である標準戦艦を例にとると、必要とされる乗員数・生産コストの両面で叛乱軍に効率性の優があるようだ。

この原因は、帝国軍と叛乱軍の兵器開発思想の違いも一因だと思う。帝国軍の兵器思想は、大元をたどれば地球統一政府の宇宙軍まで遡る。基本的に外敵の存在が長年想定されず、国内の混乱や地方行政組織の反乱に対して軸足が置かれてきた。結果として、大気圏突入機能を備えた設計となっている。
この影響で帝国軍はフレーム一体構造を取る必要があるが、叛乱軍
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ