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稀代の投資家、帝国貴族の3男坊に転生
26話:ザイ坊と兄貴の日
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まで言うと、兄貴と叔父貴はすこし悪い笑みを浮かべた。

「差配をするのは、当然、視察された皇族になるだろうし、視察し感銘を覚えたって理由でこの話を出してもいいと思うし、面白い話になりそうだと思うんだけど。」

「ザイ坊は本当に門閥貴族の事を良くわかっておるな。確かに面白い話だ。オブジェの付属物に名前を刻む事で利益を上げようとは・・。面白い。」

兄貴は乗り気のようだし、叔父貴も楽しそうだ。

「来期なら、超硬度鋼とスーパーセラミックの生産設備も立ち上がるから、火入れ式も合わせてできるし、要塞完成後は要塞主砲の試射式をしても面白いかもね。」

「それは楽しそうじゃ。ザイ坊は面白い話ばかりもってくるのう。」

兄貴も叔父貴も上機嫌だ。おれが陛下の偉業と言ったのは本心だ。事業規模で言ったら人類史に残ってもいいと思う。ならとことんお祭りにした方が楽しいし、恩返しではないが兄貴も巻き込みたい。どうせ自称次期皇帝は前線には来れないのだから、必然的におれプロデュースのイベントに来れる皇族は兄貴だけなのだ。

それから皇族による夫婦円満の秘訣だの、子育ての秘訣だのを面白おかしく話してもらった。久しぶりに心から楽しめる時間だった。兄貴にもそう思ってもらえていれば嬉しいが。

オーディンにいる間は、おばあ様と晩餐を共にすると決めている。
いい時間になったところで俺たちはVIPルームを辞した。
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