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虹にのらなかった男
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『高熱源体急速接近!』

ホワイトベースが回避行動を取るが、遅い。

「ミス・ヤシマ。そう慌てなさんなって」

接近中のミサイルをバルカンとビームキャノンで打ち落とすというのは言うだけなら簡単だがやるのは難しい。

対策をしてなければだが…

「ビームキャノン モード変更 拡散モード。
ビームシャワー 3…2…1…ファイア」

二門のビームキャノンからシャワーないしスプレーのようにビームが広がる。

それを三連計六発。

全てのミサイルがメガ粒子に触れて爆発を起こした。

そのタイミングでガンダムが射出された。

「アムロ君。敵のMSが直ぐにでも出てくるだろう。
宇宙でならどれだけ爆発させてもいい。
遠慮なくやりたまえ」

『わかりました』

そこでブリッジから通信が入る。

『ルセーブル中尉。宜しいですか』

『どうした、ノア少尉?』

『貴方のガンファイターならばムサイを沈める事ができますか?』

いや、無理だろ。

宇宙戦闘機一機で宇宙巡洋艦一隻とか。

でも、まぁ、ムサイに一撃当てる事はできる。

「たしかに、確かにアブルホールのスペックならばムサイに一撃入れる事もできる。
だが一撃当てる以上は厳禁だ」

『なぜです。ガンファイターの回避性能ならば直援のザクを振り切り弾幕を突破できるのでしょう!
そこでビームキャノンを叩き込めば…!』

「落とせ、と言うのか、ノア少尉。
仮にムサイを落としたとしよう。で?」

『で? とはどういう事でしょうか?』

「母艦を失った敵MS隊はどう出る?」

『撤退するのでは?』

「どこに? 母艦もないのに?
死に物狂いの敵を素人の集団でどう対処するのか聞かせてもらおうかブライト・ノア少尉?」

『…………失言でした』

さーてと、じゃぁムサイに一発入れるとするかね。

「アムロ…ちょっと耐えてくれよ」

機首を下に向け、全速力航行。

あまりデブリの無いサイド7宙域だからできる事だ。

ザーン、ハッテ、ルウム、ムーアではこうはいかない。

コロニーと艦の残骸でデブリだらけだ。

そんな所で戦いたくはない。

だがムーア…サイド4宙域は激戦区と聞く。

あそこはアバオアクーへの補給経路が近いため仕方ない事ではある。

噂によればジオンのスナイパーMSが脅威となっているらしい。

それさえ突破出来ればアバオアクーへの活路が開けるのだが…

「って…今は目の前のムサイに集中しねぇと」

落としてはいけない。

撤退するだけの力は残しつつ…撤退せざるを得ないダメージを与える。

モニターを見ると、ムサイまで始点から半分の位置だ。

ホワイトベース
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