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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第二部 原作開始
序章 王都炎上
第十八話 一行合流
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曲がった槍がカーラーンに致命傷を与えるとは…。夫が抱え起こし、何やら聞いているが、もう駄目だな。私やナルサス殿やラクシュ殿も駆け寄りつつあるが、もはや手当は間に合わぬ。

「アンドラゴラスはまだ生きておる……。だが既に王位はヤツのものではない。正統の王が……」

言葉の途中で血の塊を吐き、一瞬激しく痙攣したかと思うと次の瞬間にはもう事切れていた。しかし、その言葉の投げかけた波紋は大きいようじゃ。

「正統の王だと……?」

我が夫とちょうど駆けつけたナルサス殿が顔を見合わせている。そして、ラクシュ殿がそこに更なる爆弾を投げ込む。

「ああ、それってヒルメス王子のことだねー」

「な、何だと!…それは先王オスロエスの嫡子のか?」

「うん、多分それ。マルヤムからずっとヒルメス王子はルシタニアに手を貸してるんだよー。シュミの悪い仮面被って正体隠してるけどねー。諜者仲間が何人も確かに見たって言ってたー」

「何と…」

ナルサス卿が絶句しているし、夫も二の句を継げないようじゃ。しかし、まあパルスの王室にもいろいろあるものじゃな。闇と血で彩られているのは我が故国の歴史のみではないということか。

◇◇

さて、ラクシュにはナルサスたちに少しずつ情報を流せとは言ってあるが、うまくやっているだろうか。あくまでも段階的に小出しにと言ってはあるんだが。

それはともかく、パルス暦320年11月25日の俺たちの率いる傭兵たちの宿営地ではとある問題が発生していた。

…あいつら本当にいい加減にしろよな!

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