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雪音クリスの休日
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 その頃、緒川から政府機関、消防署、黄色い救急車に緊急連絡が入り、「今すぐ元の場所に戻って、シンフォギア装者2名を叩き起こして、お好み焼き店ふらわーにいるフィーネ以下テロリストを掃滅せよ!」と指令が下った。
 そうしなければ月が砕け散って落ちて来て、人類が滅亡してこの世が終わってしまうので、あらゆる非人道的な手段を用いても響と切歌を目覚めさせ正気に戻す処置が行われる。
「そこの停車車両共っ! 今すぐそこをどけっ、歩道に乗り上げても歩行者を轢き殺しても構わんっ!」
 救急車を誘導しているパトカーが、血管キレそうな怒鳴り声で外部スピーカーから泣き喚き、渋滞している道を開けさせようとした。
 バカボンに出てくる目が繋がっているお巡りさんのように、数人が拳銃乱射して威嚇射撃。
 後部ガラスに穴が開いて、同乗者にも穴が開いて射殺寸前になると、車両を捨てて逃げる馬鹿が出た。
「反対車線に突っ込めっ!」
 隙間が空いた反対車線に交差点からパトカーが侵入、それに続いて黄色い救急車も突入。いつものような「緊急車両が通ります」ではなく「どけっ! どかないと射殺するぞっ!」とか、SONGの装甲車両も乗用車を踏み潰して通過した。
 大体、トルコでクーデターがあった時のように、民間人轢き殺しまくって装甲車が移動していたのとか、アメリカで戦車盗み出して市街地を走った兵士の事件みたいに、市街地で物凄い怒号が鳴り響いた。
 それでも道が開かないのでSONGの兵員輸送ヘリが無警告で交差点のど真ん中に降り立ち、電線とか千切って戦争状態で降着、エンジンとかローター止める気も一切なく、響と切歌がヘリに乗せられると即座に飛行開始した。
 保険として緒川が翼のバイクに乗って迎えに来ていたが、ヘリに同乗して二人にアンモニア系の気付け薬とか嗅がせようとする。
 完全破壊前に射撃が中止されたせいもあるが、上空では月が崩壊を始め、リメイクされた映画の「タイムマシン」みたいに、バラバラになった月が丸ごと落下してくるのが見えた。
 人類終了のお知らせである。

 お好み焼き店ふらわー
 エルフナインも誰もこの事変を止めようとしなかったので、一人の少女が立ち上がった。
 何の武装もしていない一般人で、響の同級生の中でただ一人退店しなかった未来である。
「どうしてこんなことするのっ? バラルの呪詛? 何それっ? そんな事で月を壊して人類を滅ぼすのっ?」
 未来は泣きながら、風鳴司令@造物主の頬を引っぱたいた。
 そんな低速攻撃は、エルフちゃんズと復活した自動人形(オートスコアラー)が見逃すはずがなく、造物主の胸で泣いているフィーネでも止められたはずだが、何故かそうしなかった。
『え?』
 極低速で攻撃力ゼロ、風鳴司令の肉体には何のダメージも与えられず、中の人である造物主にも何
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